何気ない日常?
「おはよう~」
「おはよー」
学校につくと、生徒たちが休日明けの雑談に花を咲かせていた。莉乃と俺は学年が違うため昇降口から別れていた。
「おはよう圭右!週末は何してたんだ?やっぱ前発売されたゲームか?」
話しかけてきたのは、同じクラスでオタ友の修だ。外見は一般的に見てイケメンの部類に入ると思われる。顔のパーツは綺麗に整っており、スポーツ全般高いレベルでこなせる。行動力もあり、ちょくちょく告白されているのを見かける…同じオタクなのに羨ましい限りだ。一年の頃から同じクラスでいつ頃からかわからないがよく話すようになった。
「おはよう 修、休日は2日とも徹夜でやってたけどなかなかに内容が濃くて全然開拓できてねぇわ」
「へぇ~、面白そうだしやってみるか!」
「じゃあ、試しに借してやろうか?」
「マジで、サンキュー今度家に借りに行く!」
そんな何気ない会話をしながら修と教室に向かった。
時間はあっという間に進み昼休み、面倒なことが起こった。
「…おい、お前。」
うん?なんか明らかにイカつい面倒そうなオーラをぷんぷん漂わせているやつがいるよ?よし!無視しよう!そうしよう!
「おい、無視すんなよ!」
うん!無視し続けるのは無理!殺られる!
「あの~どちらさまで…?」
「3年の阿廉だ」
「で、いったいどのようなご用件で?」
なんで自分がこんな「鬼」を体現したような先輩に話しかけられるのだろうか?
「お前、一年の莉乃と幼馴染ってのは本当か?」
「そうですけど…?」
なんでここで、莉乃の名前が出てくるんだ…?
「なら話が早い…告白の手伝いをおねがいしてもいいですかっ!!?」
お~っと、いきなり敬語になられましたよ?…っとそれよりも莉乃に告白か…
「どうして告白しようと?」
「それはあんなドストライクの子が世の中にいるとは思わなかったっ !!」
「つまり…一目惚れ…?」
「そうだ!」
「先輩が1人で告白すれば良いのでは?」
「俺がそんなこと出来るような人間に見えるか!?みえな「はい」いだろ---即答かよ!!?」
だって、この人視線だけで人殺せそうなんだもん…
「そ、そうなのか…」
口から出ちゃってたぁぁぁぁ!この人見かけによらない人だ、良いのか悪いのかわからないけど…
「な、なぁ頼むよ手伝ってくれ」
この人の印象がコロコロ変わっていくんだが…まぁいいか別に悪さしようとしてるわけではないようだし
「はぁ、仕方ないです。手伝います。」
「ほ、本当か…!ありがとう!恩に着る!」
了承したのはいいものの、どうやって手伝えば良いのだろう?…~さんが、放課後体育館裏に来てくれって読んでたぞ---ってそれは無理だろあいつ警戒心強いし…はぁ、面倒なことになった…
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