イチゴ狩り

 ある家族が、朝の食卓でニュースを見ていた。

 

『今が旬のイチゴですが、農林水産省が果物の消費量を調査した結果によると、○○県が△△県を抜いて全国一位となり……』

 

 自分達が暮らす県の話題が出たことで、家族全員がニュースに注目する。

 

「へえ、うちの県が一位なんて意外だな。イチゴといえば△△県だと思っていたよ」

「生産量じゃなくて、消費量だからじゃないかしら」

 

 父親と母親は調査結果に興味を持った。

 しかし、子供が興味を持ったのは別のことだった。

 

「イチゴは今が旬なんだね。イチゴ狩りに行きたいな」

 

 子供はイチゴが旬だということに興味を持った。

 というより、イチゴという単語を聞いたことで、食べたくなったのだ。

 イチゴ狩りであれば、一定時間食べ放題なので、お腹いっぱい食べることができる。

 

「イチゴ狩りか。もうやっているかな?」

「新聞にチラシが入っていたから、見てみるわね」

 

 子供の希望を聞いて、父親と母親が場所や期間を調べる。

 すると、すでにイチゴ狩りを開始している農園が、近所にあることが分かった。

 

「それじゃあ、今度の日曜日はイチゴ狩りにいこうか」

「ホント!? やったあ!!」

 

 イチゴ狩りに行けることになり、子供が歓喜の声を上げた。

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