ひねくれ高校生の異世界転生

川峰 圭

第1話




俺はまた間違ったのか?

少し陰りが見えてきた教室で一人

呟く。

俺はわからなかった。

何度思いだし、考えても。

何度思いだし、計算しても。

導き出されるのは自分が最善を尽くしたという事だけだった。

考える度寝ても覚めても思い浮かんでくる【あの場所】【あの言葉】。

俺の心は限界だった。


「はぁ、、、、」


俺は知らぬ間にため息を吐きながら、

重たい足を動かしその教室を去り、

帰路に着いた。





、、、、なんだ、、、、?

、、、、、どうして、、、?

体が、、、動かないんだ、、、?

なんだこれ、、、赤い、、、。

あぁ、、、そうか、、、俺、、


ーーーー死ぬのかーーーー


そう思いながら男の視界は暗くなっていった。


その後、その場所に響いたのは

トラックのブレーキ音と大きいサイレンの音

と人の喧騒だった。










「此処は何処だ?」

俺は確か教室で考え事をしていて

それから家に帰って、、、、、あれ?

俺、、、もしかして、、、死んだ?


い、いやいやまてまて俺は確か体が動かなくて、赤いのを見たんだよな?

、、、、、いや、死んでんじゃん、、


だとしたら此処は本当に何処だ?

地獄にしては、真っ白すぎる空間だ。

ていうかなんにもないな。

此処の人生活力皆無なんじゃね?

生活力のせの字すらないじゃん。

て言うか、そういうことは此処は天国か?

いや、まだ閻魔大王に会ってないですし?

あれ、そしたら天国ならまだいいけど、

地獄の可能性もあるのん?

こっわ!超こっわ!もう、この空間ですごそうかな。動きたくないし、なんなら働きたくないし。苦しみたくないし。


と、下らない考えに浸っていると、

一つの声が聞こえた。


「黒峰柚斗さん」

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