第19話 タダ同然で訳ありな女奴隷をたくさん買ったよ

僕はオーランドのお風呂で知り合った狐獣人のお姉さんをいっぱいモフって、その後おっぱいも堪能しました。


おっぱいからいっぱい魔力を貰ったおかげで狐獣人のお姉さんの呪いをポーションで解除しちゃったんです。


彼女の真名を知ったことで舞緋の主様になりました。

凄いですよね。


そうしたら、舞緋は僕の住む領地に来て僕に仕えるって言うんです。

五歳の僕に仕えるのは無理が多いと思うんだけど、舞緋は止まらないですね。


結局、オーランドでの生活に区切りがついたら舞緋は領地に来る事になりました。

でも、舞緋は娼婦ですよね。

どうしましょう?

母さまにどう説明するか少し悩ましい所です。

ですから説明は父さまに丸投げすることにしたんです。


そんな父さまは僕共々、友達から虐められています。


「なあ、カルロス、オイゲンにどんな教育をしたんだ。

7歳児があんな美人を射止めるなんて信じられないんだが?

全く何歳離れてると思うんだ」


「ああ、シャロン。その気持ちは俺も良く判るわ。

まあ、カルロスも大概だったからな。

その血を引いてるんだろうよ」


「おい、2人とも俺やオイゲンをどんな目で見てるんだ」


「「たらしだろ」」


シャロンさんとフィルさんの評価が厳しいです。

これはきっと父さまの過去の行いに起因してますね。

父さまは2人を怒ろうとしたんですが、だったら父さまの過去の所業を母さまに話して判断してもらうぞと言われた瞬間に完全降伏してしまいました。

どうやら相当に醜い過去があるみたいです。


でも、父さま達は本当に仲が良いんですよ。

どうも昔、3人でパーティーを組んで冒険者をしていたらしいんです。

フィルさんの宿で夕食の後で、お酒が進み僕は父さまの過去を色々と聞かされましたから詳しくなりました。

本当に命がけの冒険を3人でしていたみたいです。


そして、飲んだくれた次の日。

奴隷商のお店廻りが始まります。


最初のお店は結構、高級な作りです。

貴族の御用達のお店らしいです。

父さまも、一応は貴族ですのでまずはこの店に来たんです。


でも、僕たちは明らかに場違いでした。

このお店で売っているのは、愛妾として尽くすために美貌を磨き上げ、教養も叩きこまれている女達です。

そして、領兵の精鋭たる資格さえ持ちそうな、筋骨隆々、剣や弓、槍を極めた男達もいます。


このお店にいる奴隷は左から右へと流れるように売られていく奴隷ではありません。

時間を掛けて磨き上げられた最上の奴隷たちでした。

僕達では手の届かない奴隷ですね。


そして2件目、この店は最悪です。

奴隷のほとんどは子供です。

子供の奴隷がこんなにいるなんて信じられませんでした。


でもフィルさんが言うには帝国との戦争で多く男が死に、お金に困った多くの未亡人は子供を売るしかないんだそうです。

だから、いくらでも子供奴隷は仕入れられるんですって。

醜すぎますよ。


領地を拡大する為には領民を増やす必要があり、安く仕入れられる子供奴隷はそんな領地経営者には人気だそうです。

でも、僕がいるのに父さまが子供奴隷を買う訳もなく、このお店からは早々に退散しました。


そして3件目、ここは主に帝国の捕虜を奴隷として扱っているお店です。

中に入ると2種類の奴隷がいます。


一方は、王国への反骨精神を強く残し僕たちを射抜くような目で睨みます。

他方は、全てを諦めた虚ろな目でいます。


でも、兵士が主体なので男がほとんどです。


「女の奴隷はいないのか?」


「そうですね。女の兵士は珍しいんで入荷しても直ぐに売れてしまうんです」


「それは不思議だね。兵士なら男の方が良いだろう」


「いや、女の兵士を辱めるのが趣味な男が結構な『げほん、げほん』...これは失礼しました」


父さまはどうやら僕を気遣ってくれている様ですね。


「そうか、女の奴隷はいないのか」


「ええ、お客様にお見せできる様な女奴隷は居ないいですね」


「うん、見せられないのは居るってことかい」


「ええ、極上の商品だったはずの女奴隷の成れの果てがいるんです。

この奴隷達はこの店に運ぶ途中で盗賊に襲われて全員が醜い目にあってます。

そんな訳ですから当店としては失われた物として諦めていたんですが、なんと幸運にも盗賊は討伐され商品の女たちは無事に届いたんです」


そこで話を切ったお店の人は大きくため息をつきました。


「私達はこの幸運を喜びました。

でも、届いた奴隷たちは盗賊達に身体も心も壊され尽くされていたんです。

ですから居るのはお見せする訳にもいかない、破棄するしかないような女奴隷なんです」


「事情は分かりました。それでも見たいと言えば見せてもらえるんですか」


「お見せはできますが、坊ちゃまには刺激が強すぎます。

とても見れた物ではないですよ」


お店の人が僕を脅します。

そんなに僕は頼りなく見えるんですかね。


「僕は平気です。だから見せてください」


その後もお店の人は手を変え品を変えて、諦めさせようとしましたが僕は諦めません。

結局、お店の人が根を上げて見せてくれることになりました。


「では、こちらへどうぞ」


そして招かれた一室。

そこには10人余りの若い女の奴隷が居ます。


「ここにいるには帝国の高貴な身分の姫を守ることを使命とする女の近衛兵たちです。

本当なら大金で売れるはずの女達でしたが、それがこの有様です」


そこには人としての原型を留めていないとしか言えない女達がいました。

まず、四肢が揃っている女は一人もいません。

片手、片足が無いのは、まだまともな方です。

全ての手足が欠損している女奴隷までいます。


それだけでも酷いのに目が潰されていたり、顔や頭が焼かれている女奴隷が半分ぐらいはいます。

ああ、乳首が焼かれている女奴隷もいます。

兎も角、女としての商品にはならない様に残忍に徹底的に壊されています。


吐き気を覚えたのは、子供を産めないように全員の性器が壊されていると教えられた時でした。


「なあ、盗賊の慰め者なのにどうしてここまで壊されたんだ。

幾らなんでも抱けなくなるまで壊すのはおかしいだろう」


父さまが呆れたように質問をします。


「ええ、私もそう思います。

この惨劇は兵士たちにアジトを強襲され死を覚悟した盗賊達がお前らに渡すくらいならと考えて起きたようです。

その異常心理でこの惨劇、女達の身体に対して破壊の限りを尽くすという行為が起きました。

盗賊は大抵が兵士崩れですので、帝国人を憎悪しているのもそんな凶行に結びついたのでしょうね」


「死に際した事で残忍な衝動が爆発したと言う事ですか」


父さまが万感を込めて呟きます。


「怖いのは、より積極的にこの女奴隷達を壊したのは女盗賊達だった事です。

どうやら、自分達の男を取られたと逆恨みしていた様です」


そうですか、女の怨みは怖いですね。


「そして盗賊の思惑通り、商品にならない女奴隷が出来上がったのです。

ここまで酷いと、兵士達は慈悲として普通は殺します。

それでも、当店の奴隷とわかる首輪をしてましたので兵士たちも殺すわけにもいかずにこうして店まで届けられたのです」


「こんな女達ですから、奴隷の首輪の金額分のお金を出してもらえばお譲りしても宜しいですが、買っても返って困るのではないですか」


「ああ、普通の意味での価値は無いな。生かすのに掛かる金が惜しいだろう。

だが、わが領の領民も先の戦では帝国の兵士に何人も殺されていて、帝国への怒りは大きいんだ。

それでな、こんど領で行う弓の競技会の的としてこの女奴隷を使うのも一興かと思ったのさ」


「それは、素晴らしいお考えですね。

ただ、この女達、そうは長く生きません。

それでもよろしいのですか」


「ああ、競技会の日は近いからな。

それに的であるなら最悪、死体でもよいではないか」


ああ、父さまが鬼畜になっている。

まあ、もちろん、これは本気じゃありませんよ。


だって、僕のポーションがありますからね。

タダ同然で買った女奴隷が回復魔法や回復ポーションで極上の奴隷に変わるんですよ。


「さようでございますか。

それでは、この奴隷たち全部でこのお値段でお譲りしましょう」


奴隷商人が提示した値段は本当に奴隷の首輪に少し金額が上乗せされた程度の物でした。

完全にゴミ扱いです。

父さまが弓の的に使うと言っているのを聞いても女奴隷達は何も反応しないのですから、本当に心身ともに壊れてますね。

まあゴミで間違い無いですね。


でも、僕はこのゴミを立派にリサイクルしてポーション用のおっぱいとして働いてもらうつもりです。

さて、何人がゴミから人に戻るか、僕の力が試されますね。

明日はそれで大変になるでしょうから今日は早く寝ようと思います。

お休みなさい……

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