第5話 イライザのおっぱいでチョット騒動になったよ
母さまの機転で父さまと母さま、シャロンとイライザ、そして僕とエリーは我が家の応接間に場所を移動したんだ。
「なあ、カルロス、これはなんなんだ」
部屋に移動してもシャロンさんの機嫌は悪いままだね。
「これって?」
「なんで、うちの可愛いエリーとお前の息子が引っ付いて座ってるんだ」
「まあ、シャロン、気にし過ぎよ。オイゲン様とエリーは乳兄弟なのよ。仲が良い方が良いわよね!」
イライザさんがとりなしてくれます。
「仲が良いね??、乳兄弟だとしても近すぎだろう。
エリーの淑女教育上、問題があるんじゃないのか」
「淑女教育って、私達は平民よ。
淑女教育なんかエリーにしないわよ」
「まあ、シャロン、落ち着いて。
お茶が入ったので頂きませんか」
我が家のメイドのリリーがみんなにお茶を入れてくれた、クッキーもついてるね。
「このクッキーは奥様がおつくりになりました。戦地からお帰りになる旦那様に食べていただくためです」
「そうか、それは嬉しいね。
お、これは結婚前にエルザがよく作ってくれたクッキーだね」
「あら、嬉しいわ。
貴方、覚えていてくださったのね」
「もちろんさ。このクッキーを食べるのも3年ぶりぐらいだね」
「コホン、なあカルロス、お互い久しぶりの家族との再会だ。
互いに早く水入らずで話したいだろう。俺もさ。
だから、さっさと話を終わらせたいんだが」
シャロンさんがイライザを見つめながら父さまに話しかけます。
「ああ、それは俺も一緒だぞ。さっきからエルザを抱きしめたくてしょうがないんだ。
で、話があるのはシャロンだろう。
なんだ、オイゲンに決闘でも申し込むのか」
「ブフォ、そんな訳あるか。3歳児に決闘を申し込んでどうするんだ」
あらら、シャロンさんたらお茶を吹き出しそうになってます。
「じゃあ、どうしたいんだ」
「むうううう」
シャロンさんも気に入らないんだろうけど、怒りの持って行き場がないようですね。
父さまの頭脳プレーですね。
「そ、そうだ。なんでお前の息子はイライザの胸に成長魔法なんか掛けたんだ」
「それを俺に聞くか?。ずっとお前と一緒に戦っていた俺が知ってるわけ無いだろう」
イライザさんが父さまの言葉を引き継ぎます。
「貴方、オイゲン様は意識して私の胸に成長魔法を掛けたわけじゃ無いわよ。
おっぱいを夢中で飲んでいるときに偶々発動しただけよ。
最初にオイゲン様が成長魔法を発動した時は首も座ってなかったんだから」
「えっ、俺の息子は首が座る前から魔法を使ったのか、凄いじゃないか」
父さま、そこ論点じゃないから。
「最初にって?。何度も成長魔法を掛けられたってことか」
やば、やっぱりシャロンさんの方が鋭いです。
「ええ、そりゃ乳飲み子の魔法ですもの、一回の成長魔法で大きくなるのは微々たるものよ」
「なら、なんで何度も成長魔法に掛ったんだ」
シャロンさん、どうしても気に入らないんですね。
「そりゃあ、私は乳母だもの、オイゲン様におっぱいを飲んでいただく必要があったからよ」
まずいです、夫婦喧嘩になりそうです。
「そもそも、なんで乳母になったんだ」
「貴方、言ったわよね。カルロス様がいない間、エルザ様をなるべく助けてほしいって
それに、さっきは何よ。
結婚すればおっぱいは大きくなる。それが男の甲斐性って。
何言ってるのよ。
結局、貴方だって私の微乳が気になっていて巨乳にしたいって思ってたんじゃない。
良かったでしょう。私、巨乳になったんだから」
「そ、それは」
うわあ、イライザさん激おこです。
「なあ、シャロンにイライザ。
3年以上は会ってないんだ、みんなそりゃあ色々とあるよ。
その原因が家の息子なのは申し訳ないけど。
でも、イライザさんはシャロンに留守を頼まれて言いつけ通りに家のエルザを助けてくれてたんだ。
この話はこの辺で終わりにしないか」
父さまが話を終わらせに掛かります。
「すいません、カルロス様。
いくら幼馴染とはいえ、シャロンはカルロス様の従者にすぎません。
長い従軍から帰ってきたばかりの所でこんな話でカルロス様のお心を煩わせてしまい、本当に申し訳ありません」
「いや、イライザ、俺は別に怒ってないよ。
まあ、シャロンの気持ちもわかるしね。
俺もエルザの胸が大きくなってるのにびっくりしたしたからな」
「もう、カルロスったら。
ねえイライザ、本当に殿方のお胸を見る目には困るわね」
「ええ。奥様、本当に」
外堀は埋まり切りました。もうシャロンさんには全面降伏の道しかないですね。
「さあ、シャロン、お暇するわよ。私だってあなたと2人になりたいんだから。
ほら、家に帰ったらこの胸を自由にさせてあげるわよ」
「お、お前、胸を自由にって」
「なによ、私の胸に興味が無いわけ」
「いや、あります、ありますから」
イライザさんが怒ったらシャロンさんの怒りはどっかにいってしまったみたいです。
「ほら、エリー、お暇するわよ」
さすがイライザさん。シャロンさんはきっと納得して無いんだろうけど、それもイライザさんのおっぱいを触れば忘れちゃうんだろうね。
「それにしても、なんだったんだシャロンのやつ。
まあ、納得したみたいだし良いかな」
父さまは楽天的な性格みたいです。
「貴方、実はまだ話せていない揉め事の種も有るんです」
「なんだ、まだあるのか」
父さまの顔が渋くなりました。
「こんなお話は殿方にすることでは無いかもしれませんが。
実はイライザはまだオイゲンの乳母を遣ってるんです」
「まだ乳母をやってるって。
えええ、オイゲンは3歳にもなっておっぱいを飲んでるのか??」
「多分、オイゲンはもうおっぱを飲まなくても平気だと思うんですけど。
ねえ、オイゲン、もうイライザからおっぱいを貰わなくても平気よね」
「うん、イライザのおっぱいはシャロンさんに返します」
「おお、オイゲンは偉いな、3歳児の言葉とは思えないほどだ」
父さまはやっぱり親バカです。
「あなた、それでオイゲンは納得すると思うんですけど。
実は、イライザのおっぱいの大きさをそろえるには小さいほうのお胸にあと2回はオイゲンの成長魔法を掛ける必要があるんです。
それで、成長魔法は授乳中じゃないと発動しないみたいなの。
だから、イライザはおっぱいの大きさがそろうまで乳母を続けたがると思うんです」
「う~ん、シャロンは納得しないだろうな。きっと自分で大きくするって言うと思うぞ。
まあ、いまだって頑張ってるんじゃないか」
「まあ、貴方、お下品ですわ」
「はああ、こんな田舎領主に上品も下品も無いだろう。
むしろ、俺は下品で良いぞ」
そう言うと父さまはお母様を抱きあげて夫婦の寝室へ歩き始めるんです。
「ああ、リリー、俺はエルザと積もる話があるからオイゲンの相手を頼む」
父さまは母さまと寝室に入ってしまいました。
「あらあら、オイゲン様はリリーと遊びましょうか」
リリーもこれから起きることは判ってるんです。
そしてそれはすぐに始まりました。
.....本当に驚きました。
普段の母さまからは想像が出来ない母さまの大きな野獣のような声 。
リリーの顔は真っ赤です。
父さまも母さまも3歳児の僕にはわからないと思っているみたいですが僕は転生者で成人の知識があるんです。
白人のあの時の声は凄いって聞いてましたけど本当でした。
お陰で、貞淑な母さまのイメージはどこかに消えてしまいましたよ。
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