久しぶりに帰国したら....再会した幼馴染が積極的にアタックしてくる
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第1話 帰国前
受験シーズン真っ只中の3月初旬、小清水涼真は誰から見ても浮かれていた。その理由は一つ、日本に帰国することが決まっただからだ。
両親の事情でアメリカに引っ越したのはもうかれこれ3年前。その3年間で涼真は英語もペラペラ、スポーツ万能、そして容姿も整っておりモテモテだったのだ。涼真は現在高1。部活ではサッカーをしていた涼真はチームのエースそしてキャプテンであった。そんな涼真が日本に帰ることを浮かれる理由は彼を日本で心待ちにしている人物がいたからである。
そんなある日いつも通り練習を終えた涼真が帰りの支度をしていると
”ねぇねぇ涼真今度私とデートしない?”とエマが喋りかけてきた。エマは学校でチアガールをしており超絶美女でありモテモテであった。そんなエマと涼真はお似合いのカップルという人たちは少なくなかった。
だが涼真は
”ごめん、断るわー。”とおどけた口調で言った。
”なんでー!もう何回目?こうやって誘ってるの?” 実はこれでかれこれ10回目なのだ。エマがこうして涼真を誘うのは。
”気持ちは嬉しいけどこの際はっきり言うね。俺には日本で待ってくれているカノジョがいるんだ。だからたとえエマであってもお誘いは断る。”
”えー何それー。絶対私と一緒に夜過ごしたほうがいいって。あ!”
”やっぱりな。エマそういうことが目的なんだろ?ごめんだけどそういう付き合いは嫌だから。”
”あ、いやね!そういうことじゃなくてね!そのえっと...”
”別に気にしてないよ。エマがたとえそっち目的じゃなくても断っているから。”
”だから違うって!”
”どっちでもいいさ。それよりもエマは体に気をつけろよ。その容姿と胸じゃいつ襲われてもおかしくないんだから。”
”どこみてんのよ!エッチ!もういい!他の人と行くから!余計な心配ご苦労さん!”とすねたエマはそのまま他の同級生のもとに行き自慢の谷間を広げナンパしにいった。
”あぶねー...."涼真は心の中でつぶやいた。上っ面は冷静だったが頭の中はエマとそういうことをするのでいっぱいだった。
”何考えてんだ俺。”涼真は必死にその邪心を振り払った。そしてそういうことを早く忘れるように涼真は逃げながらグラウンドを去った。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
家についた涼真はシャワーを浴びそのまま自室に入った。そしてすぐさま携帯を取り出しそのカノジョに連絡した。
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