黒対白華

流れ落ちる涙

何も考えなくても私の中で溢れていた音

何を考えていても私の中で踊っていた音

何もしなくても私の中で脈打っていた音

何をやっていても私の中で笑っていた音


いつしか私はその音がなければ私がいないと気づいた


初めはどうしてだろう、うるさいなそんなふうに思っていた

途中で感情に合わせて速さや大きさが変わるって気づいた


傷付いた時、悲しくなった時、他にも思い浮かぶ感情、心が揺れ動くのと一緒なんだとわかった



何度その音に

『消えてしまえ』『止まってしまえ』

と願ったことか

でも、私の音は止まらなかった



助けたはずの小さな猫の音が消えるのを聞いた

自分の手の内で…


それが起きてからより一層この音が止まる日を願う様になった


それを言っても否定的な言葉しか踊りでない

大事にしろ

とか

あきらめないで頑張りなよ



なんでそうやって思っているか

それを聞こうともせずにただ圧力をかけ

最後は笑ってそれを見る

そんな世界だったから


本当に止めたいと願った


だから、ここにたった

最後に音が砕けて消えるばしょ



どうか

どうか

次にあるなら

この音を消したいと思わず暮らせますように


そう願い夜の空に身を踊らせた

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黒対白華 @kiminokoe

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