BETTER
櫻葉ゆう
プロローグ
私たちは、幼稚園からの幼なじみ。
まるで付き合ってるんじゃないかと疑うほどの仲のよさ。
昔から、お互い暗黙のルールみたいに、恋愛に関しては一線引いていた。
特に、向こうが女の子にモテようと、私が男の子にモテようと関係なかった。
だけど私が、その暗黙のルールを破ってしまった。
引いていた一線を越えてしまったんだ。
私は恋愛として見てても、向こうは普通に幼なじみとして見ている。
それがツラい。苦しい。
だから、言えないんだ。
『あなたが好き』って。
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