『わくわく音楽詩編集』

やましん(テンパー)

第1話 『ピアノソナタ第21番ハ長調《ワルトシュタイン》』 ベートーヴェン

 みなさま、こんにちは。  


 やましんです。


 なんでまた、『うつうつ』『うきうき』『うるうる』『そとうつ』と、やっておきなが、わざわざ、また『わくわく』なのか?


 『うきうき』と、どうちがうの?


 と、ご指摘をいただきますと、いやあ、恐れ入ります。


 なのですが、やはり、たまには、気分を新たにするのも、必要でございましょうし、『うつうつ』だけでは、寂しいだろ、と、いうことなわけなのです。


 『わくわく』の、典型的な作品として、まず、この曲からまいります。


 『うきうき』よりも、前向きなベクトルを強く持っている。というあたりを、ご理解いただければ、と、思います。はい。


 とはいえ、書き手が、『うつうつ』のやましんですから、多少、目先が変わるくらいだんべ、と、おっしゃるならば、その通りであります。


 さて、名高い作品揃いであります、ベー先生のピアノソナタのなかでも、とりわけ、重要な位置にある作品です。


 作曲されたのは、1803年から、4年にかけて。

 中期の、大傑作を産み出した期間に突入するターニングポイントにある作品で、交響曲で言えば、『第3番』(1804年)と対になるような、革命的な曲です。


 それは、まずは、聴いてみれば、しぱっと、明らかですな。


 全体は、三楽章構成と見る場合と、二楽章と見る場合とがありまして、後者の場合、かんじょ楽章(難しいことば。漢字変換しなかったので、そのままひらがな。ゆっくりした楽章。)を、削除した、という見方もあるらしきですが、中間の、深淵な音楽が存在することによって、両端のものすごい音楽が、すっごくたいへんな音楽になりますゆえ、中間楽章と見て良い気はいたしますが、そこは、しろとのやましんが、とやかく言える領域ではないでしょう。


 第1楽章冒頭、ハ長調の和音に乗っかって、ちょっと分断されたようなフレーズが始まりますが、な、な、な、何が始まったの?何が起こるの?と、わくわくさせます。


 楽譜の冒頭は、アレグロ・コン・ブリオ、でありまして、それは、『交響曲第5番』と、同じではないか。



 第2主題は、中期のベートーヴェン先生らしい、高い包容力を感じさせる音楽です。


 楽譜では、なにやら、シャープばっかり付いてますが、こりゃ、ホ長調だな。


 ところどころ、短調に変化したり、激しくなったり、優しくなったり、変幻自在であります。


 ま、すっごい音楽。


 で、単独の第2楽章、あるいは、第2楽章の序奏。は、それほど長くはないですが、後期作品をも思わせる、大変深淵にして、崇高なる、音楽です。


 後期になると、さらに、おそろしく、長くなりそうですが、実際、なんとなく、後期の音楽を思わせるし、作曲された時期が違うのではないか、とも、言われているらしいです。


 で、もともと、別の、長い第2楽章があったのですが、全体的にうまくないと言われ、なぜか、べー先生も同意したらしい。


 差し替えられてしまった方は、『アンダンテ・ファヴォリ』とよばれ、残っております。(たしかに、様式が違うのではないか。とは、感じますね。)


 最終第3楽章、または、第2楽章本体は、堂々たる横綱音楽。


 なかなか、変化は激しいのですが、なぜか、とても、安定しておりまして、どっからでも、攻めてこい、ほらよ。うごかないだろ。


 という、足がしっかり地に付いた傑作。


 大変、ダイナミックで、繊細でありまして、これは、新しい、エラールのピアノがあって、初めて実現された、という、楽器の進化も重要だそうであります。


 深刻な、『ハイリゲンシュタットの遺書』(1802年)から、あまり間を置かず、こんな音楽が書けたのは、ベートーヴェン先生だから、なんだとは、思いますが、スゴいなあ。


 ほんのちょっと、でも、真似ができないか?


 難聴や、聴覚障害に見舞われた作曲家さまは、例えば、スメタナ先生などもいらっしゃいますが、すごい、精神力だな。


 そこらあたりも、尊敬される所以なんでありましょう。


 ワルトシュタインさまは、ベートーヴェン先生が、まだ若い時代から、援助をした方。



 

・・・・・・・・・わく 😃💕 わく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 


 


 


 

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