第2話 能力と出会い
ずっと家にいてもらちが明かない、とりあえず危険だが外の様子を見ようと出ようとした瞬間であった。
「ああぁぁああ、たすけてくれぇええ」
という叫び声が聞こえた、近くの公園からだ。急いで駆けつけてみると周りにも僕と同じ野次馬がいた。かき分けて進んでみると、そこには氷漬けにされた男がいた。
近くに女性がいたので聞いてみることにした。
「あ、あのこれは何があったんですか?」
と女性に話す耐性が無いため、日本人らしからぬ口調で聞いてしまった。
「私はここの隣のマンションに住んでいるので、叫び声を聞いて窓からのぞいてみると彼の手から氷がでて・・・」
と話しを聞いていた時であった。
「危険な能力の発動を検知、処理します。」と大きな警告音とともにどこからかなると同時に、空中から大きなロボットが氷漬けの彼を握りつぶした。
状況が呑み込めなかった周囲の人は少しの静寂を破り警告音に負けない叫び声とともにその場から去っていった。それは僕も例外なわけもなく家へと帰った。
あまりの情報の重さとぶっこみ具合に疲れながら見たことを整理する。
・「能力」というのは実在する。
・街中での使用は恐らく禁止されていれ、使用した場合殺される。
大きくこの二つだろう。そしてここから不思議な点も出てくる。
・能力はそんなにもコントロール出来ないものなのか。
・ここで使用できないのならいったいどこで使用できるのか。
の二点だ。疲れたせいか気づいたら寝ていた。
翌朝、昨日の公園を見に行こうとすると、またあの女性にあった。
「おはようございますっ、なつきさん」
「え。。なぜ僕の名前を?」
「私も朝気づいたんですけど、ゲームのメニュー画面の様なものがあって凪月さんを注視するとステータスみたいなものが見えたんです!」
ほんとだ、おそらく視界の邪魔にならない様に意識しないと見れないようになっている。
「あなたは、スイさんですか?」
「はい!海波 水(あまなみ すい)ですっ。よろしくお願いしますねっ」
と急に親しげに話してきたが話しやすくて助かる。
「でもステータスにはカタカナで書かれてますが、どっちが本当なんですか?」
「名前は決めれるんですよ、でも元を変えれるのではなく書き方を変えるぐらいしか・・・でも水よりスイのがかわいくて読みやすいでしょう?」
とニコニコしながら話してくれた。
「公園には跡形もないですね、少し散策しますが一緒にどうですか?」
と女性を初めて誘ったにしてはスムーズにできた。今日の夜は赤飯だ。
「ちょうど私もそのつもりでした!いきましょっ。あともう敬語はやめましょうよ、気軽に話しましょっ」
「そ、そですね、あははは」
コミュ障にはきつい話だと、返答の仕方にも出てしまった。
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