第9話 はじめてのおつかい

~ブリタニア百科事典③~

【通貨その①】

この表の円は現在の円と換算しての価格である。


ゲルマニア………ライヒターラー

紙幣 1ターラー=2000円

硬貨 1ペニー=20円


ガリア………ガリア・ガリアン

紙幣 1エキュー=30000円

   1ガリアン=7200円

硬貨 1ドゥシーム=720円

   1ソル=360円

   1サンチーム=72円


ヘルヴェティア………ヘルヴェティア・ガリアン

紙幣 1ガリアン=8000円

硬貨 1ラッペン=800円


エトルリア………エトルリア・デナリウス

紙幣 1デナリウス=8000円

硬貨 1アス=800円

   5アス(クィンクェッシス)=4000円



 路地を出ると街の雰囲気が変わって先程の町とは少し人混みが多くなった。

 多分、街の中心部に近づいたのだろう。

 人通りが先程いた通りとは違って多く、店も一段と立派である。

 通行人も多種多様な民族ではなく、ハーフエルフを中心とした人々が歩いている。

 すると、先程の通りで聞いた話を思い出す。

 ハーフエルフは魔族を嫌わない、もしくは差別しないという事である。

 もし、それが本当ならヴァイスが嫌われたりするとか起きない………よな?

 そう考えながら通りを歩いていく。

 周りの目が気になるが、見ているのはエルフや俺と同じ人間位で、ハーフエルフは気にしていないように見える。

 どうやら、ハーフエルフは魔族を差別していないのは本当なんだな。

 それならそういうハーフエルフの店に行けば早く済むんじゃないか。

 そう考えていた矢先、目の前に人間の少年が何かを肩に掛けながら紙を配っている。

 すると突然、その少年は俺に声を掛ける。


「お兄さん、お一つどうですか?」


 彼は紙の束を自分に見せる。

 よく見ると写真とビッシリと文字が書かれた紙。

 ―――新聞だ。 

 そうか、その手があったじゃないか!

 新聞を買えばいいことを何で今まで、気が付かなかったんだろう?

 それをわかった途端、俺は新聞売りの少年に尋ねる。


「ゲルマニア語とユーラ語の新聞はあるか?」


 少年は俺の質問を聞き、そして頷く。


「ゲルマニア語とユーラ語の新聞有りますよ、買いますか?」

「はい」

「兄さん、支払いは『ターラー』以外のお金でお願いしますよ」

「ターラーとは?」


 新聞売りの少年は呆れた顔をする。


「兄さん、エルフなのにターラー知らないなんて冗談でしょ!?ターラーはゲルマニアの通貨ですよ!」

「あ、ああ、そうだったな。んで、何でターラーで払ってはいけないんだ?」

「それは先の大戦で敗戦で暴落してるんですよ。敗戦したから国も消えてターラーが使えなくなるんじゃないかって、だから会社側から止められてるんです」

「それなら、どの通貨で払えばいいのか?」

「ヘルヴェティア・ガリアンかガリアン、デナリウスの3つのどれかで払ってください」


 そう言われ、コートのポケットの中に入っている財布を見てみると、ターラーとヘルヴェティア・ガリアンが分けられて入っている。

 その多くの紙幣も貨幣もその財布の中にこんもりと沢山入っている。

 

「それならヘルヴェティア・ガリアンなら幾らだ?」

「そうですね、1ガリアンです」

 

 俺はそれを聞いて財布からお金を出し、二つの新聞を買う。


「毎度あり!」


 俺は新聞を右腕に抱え、左腕にいるヴァイスを服屋へと連れていく。

 中心街へと向かうと、エルフや人間が居なくなり、ハーフエルフやエンジェルが行き交っていた。

 目の前には大きな建物があり、まるで何百年、何千年も存在するような古く、そして美しい塔が所々点在している。

 だが、その大きな建物には向かわず、その側にある巨大な商店街に向かう。


「うわー、デカいなこの商店街!!」

「カ、カズト様、ホントにここで買い物をするのですか?」

 

 何故かヴァイスは怯えている。 

 そういえば周りを見渡すと立派なドレスやスーツを着た成金や貴族の様な人々しか見当たらない。 

 だが、そんな事を気にしたら買い物が出来ない。

 他の通りの服屋は地味な服を販売していたのが多いからだ。


「大丈夫だ、この商店街は富裕層ハーフエルフ専用の場所だ。勿論、他の人種も立ち入るのは問題ないそうだ」

「いや、お金が大丈夫かなと思ったのです」

「安心しろ、金はある」


 その通り、財布を開けたときに確認したがとんでもない量のお金がその財布には入っていた。

 ヴァイスはそれを聞き、胸を押さえ安堵する。

 さあ、入るか。

 だが、お金には問題は無いが、この世界の服屋は果たしてどういったお店なのかは知らないからな。

 俺達はおそるおそる店に入ると、そこには筒状に丸められた生地が山のように部屋の隅から隅まで置かれていた。

 まるで服屋というより生地屋の様だ。


「いらっしゃいませ、何をお求めでございますか?」


 一人の白銀髪の女ハーフエルフの店主が俺に訊ねる。

 俺はその人にヴァイスの服を頼もうと思う。


「ああ、えっと、この子の服を作ってくれないでしょうか?」


 俺はそう言いながら、彼女をその店主の前にヴァイスを見せる。


「まあ!魔族の女の子ですね。任せてください。オススメの服があります」


 すると、店主は奥の部屋に向かっていった。

 この店の店主はハーフエルフだから魔族を恐れたり嫌ったりしていないんだな。

 なんかそう思うと良い店だな。

 そう思いながら数分が経ち、店員が現れる。


「こちらの服は如何でしょうか?」


 すると、店主が持ってきた折り畳まれた服は既に採寸、裁断、そして縫製が終わった物だった。

 

「あの―――」

「はい?」


 店主が笑顔でこちらを見る。


「どうやってこの服を作ったんですか?採寸すらやって無いのに………」

「それは角人族の特に魔族の中で山羊の国の殆どの女性の身長や体格、背丈は差ほど変わらないので、大半の国では角人族の服を大量生産しているのですよ」

「へぇー成る程、そういえば魔族に対してハーフエルフは寛容ですね。この国の人は全員嫌っていると思いました」


 俺の話を聞いた店主は微笑む。


「フフフ、そんな考えをするのは古い考えをする人だけですよ。今時の大半の人々は差別しません。まさか、エルフ・人間居住区に行ったんですか?」

「分からないんですけど、人間やエルフは多かったです」

「彼らは未だに古い考えが残った地域でして、警察も立ち入るのが厳しい地域なんですよ」

「そうなんですか、そういえばこの服試着させてもよろしいでしょうか?」

「え、貴方がですか?」


 彼女はドン引きしている。

 俺はすぐさまその勘違いに反論する。


「違いますよ!何でそうなるんですか?彼女に着せるんですよ」


 店主は自分のミスに慌てて、すぐさま訂正する。


「あ、す、すみません!そうですよね、彼女ですよね!はい、勿論良いですよ。それではあちらの試着室に彼女を連れていきます」


「はい、お願いします」


 そう言って、店主は近くにある試着室にヴァイスを連れていく。

 俺は店内をブラブラする。

 普通の布地や宝石の様なキラキラとした美しい布地、薄くて透明な布地など様々な布地が3階建ての建物の天井に届く位まである。

 少し待っていると、店主が声を出す。


「お客様、終わりましたよ」


 そう店主が言うと、俺は試着室の前に立つ。

 試着室のカーテンが開き、そこにはヴァイスが立っていた。

 彼女は黒いワンピースに白いフリルが付いたエプロンを着けていて、頭には同じく白いフリルが付いたカチューシャを着けている。

 靴は焦げ茶色ローファーが用意されていた。

 こ、これは……間違いがなければ伝説のあのメイド服じゃないか?

 いや、間違いない。

 エプロンドレスにホワイトブリム。

 今、男のロマンが俺の目の前にある。


「あの、これは?」

「メイド服ですが、何か?」


 ………フッ、そうだと思ったよ。

 それ以外に何がある。


「はい、見たらわかります。じゃなくて、何故メイド服かという事を」

「え、違うのですか?この国というよりユーラでは魔族は執事やメイド、女中などの家政婦になることが多いので、私てっきりそういう人かと………」

「あの、他の服とか今から作るとかは」

「他の服と言われましても、大量生産のこういう執事やメイド、労働者と言われましても男性用しかありませんし、一から服を作ると言われましとも1ヶ月掛かりますよ。」


 そんな馬鹿な、でもオーダーメイドのスーツもそうだったな。

 時間が掛かるのは盲点だった。

 ヴァイスの反応は………。

 彼女はドレスのスカートを持ったり、自分が着ているメイド服を見たり、その場でくるくる回ったりしていた。

 するとヴァイスは回るのを止め、俺に向いて屈む。


「似合いますか、カズト様………?」


 ヴァイスは照れながらそう言うので、俺は何故か恥ずかしくなるが偽りなく答える。


「ああ、可愛くて凄く似合うよ!」

「ホントですか!?なら、私この服が良いです!」

「ホントにそれで良いのか?」

「はい、この服すごく可愛いです!あの、ダメでしょうか?」


 勿論、全然問題は無い。

 しかも、彼女が反対してないのなら、買っても良いだろう。


「あの、この服買います」


 店員さんは笑顔になる。


「ありがとうございます!」

「幾らですか?」

「あ、お金は別に良いですよ。後で廃棄しようとしていたので」 

「え、いいんですか?」

「はい、だから丁度良いんです。本当は他の屋敷に献上する予定だったんですが。『必要ない。』と言われたので廃棄にしようと考えていたので」


 タダはありがたいが、それは失礼だし、一応金は払っておきたい。


「いえいえとんでもない!払いますよ!」

「そうですか、でも我が国には喜捨する文化があるので別に良いです」

「は、はあ………」

「でも………」

「でも?」

「人間なら高値で売りますけどね!ハッハッハ!」


 ハーフエルフの店主は高笑いをする。

 ………良かった!変装してホントに良かった。


「ハハハ、そうですね!」


 俺はそう言うが、ヴァイスは目を細くしながら自分を見る。

 やっぱり、彼女も思ってるよなー

 無料は悪いかな。

 でも、これは好意だからな。

 俺はそう決め、俺達は店主に軽く一礼をし、店から出た。

 さて、情報源を得たけど、ヴァイスの服を買う時間が想定外だったな。

 太陽の位置が高くなってる。 

 レナ、絶対腹空かしてるだろうなー

 でも食べ物を買おうとするけど、異世界の食べ物を見分けるのは難しい。

 近くの商店街に行こうかな。

 そう思いながら、少し人混みの多い道の方へ歩くと賑やかな町並みが広がる。

 様々な人種の人々が歩いていて、

 交通量の多い道には路面電車や馬車、ガソリン自動車や魔力車が縦横無尽に沢山走っている。

 大通りなのだろうか、道の奥の方にまで立派な建物がズラーッと並んでいる。

 その大通りの反対側には色鮮やかで小さく、簡単に作られた店舗が集まっている。




 ――――市場だ。

 俺はヴァイスと一緒に賑やかな市場を歩く。

 店で働く元気な声と客の多さに圧倒する。

 カラフルな果物や野菜、新鮮な淡水魚などが並んでいる。

 小麦粉などの穀物の袋が屋根近くまで積まれたりする店や、目の前で料理を即席で作ってくれる店まであった。

 これは早く見つかるな、と思いながら市場を数分間歩いていると、良い匂いが何処からかしていた。

 

「あっちから良い香りがしますよ!行きましょう!!」 

「そうだな、行ってみるか」


 そう言ってその匂いを辿って走ると、揚げ物を売る大きな屋台がそこにあった。

 鍛えてそうなゴツいオッサンがそこに居て、大声で売るその姿は暑苦しいオーラが漂っていた。

 苦手なタイプの店主だし、諦めようと考えたが、

 長い列を作っており、人気な店だということがわかる。

 だが、店主はエルフだ。

 ヴァイスを連れて行くが大丈夫だろうか?

 そう思いながら並ぶ。

 すると後ろに居たハーピー族の男性がヴァイスの肩を叩く。

 そして小さな声で囁きながらを飴をあげる。


「角人の小さな子なのに偉いな!ほら、アメをあげるよ。前の人には秘密にしろよ、エルフだからな」


 俺にはその声が聞こえていたが、ヴァイスを俺のメイドか何かと勘違いしているのだろう。


「あ、ありがとうございます。あの、この店に来たのは初めてで、ここはそんなにおいしい食べ物が出るのですか?」


 そう聞いたハーピー族の彼はニッコリと微笑んで優しく答える。


「ああ!この店のクロケット・ド・ポム・ドゥ・テールは最高だ。一回食べたら病みつきになるならな。ガリアに住んでいるから毎日ではないが、この国に入国したら絶対に買いに来てるよ」


 彼はこの国の人では無いが、周りの人も彼女に対して優しく接しており、

 この辺の街は魔族に関して寛容な事がわかる。

 それにしてもクロケット・ド・ナン・チャラ・コンチャラ、名前の長さで判断すると謎の食べ物だ、というか名前が覚えられない。

 一体どんなものなのだろう?

 国外から来るぐらいなら美味しいのだろう。

 順番が回り、店主が声を出す。


「らっしゃい!いくつですか!!」

「へっ?」


 か、数を言うのか?

 まだ注文を言って無いのに。

 まさかこのお店、クロケットなんちゃらだけしかないのか?

 店を見渡すとかにクリームコロッケの様な俵型の食べ物しか置かれていない。

 というより、厨房が汚い。

 いや、そんな事を考えてる暇など無い。

 仕方ない、取りあえず急いで言おうか。


「3つで」

「3つな、ほらよ!!」

「あの、値段は?」

「ひとつ、3ガリアンだ」

「ヘルヴェティア・ガリアン?」

「ん?当たり前だ、他に何がある?」

「いや、別に」

「じゃあ、早く払ってくれ!忙しいんだよ」


 なんだコイツ!?客に対して態度悪すぎる。 

 この態度で人気店だとは思えない。

 不満を募りながら商品を受け取り、俺はすぐさまこの店を去ろうとすると、店主はヴァイスを止める。

 俺は 彼女に何かされると思い、彼女に向かって走る。

 すると、店主は何かを与える。

 店主は「これ、お嬢ちゃんにあげるよ。」と言う。

 ヴァイスは笑顔で受け取る。

 彼女の手には自分が買った物と同じものを持っていた。

 ヴァイスは笑顔で「ありがとう、オジサン!」と感謝する。

 店主は笑顔で手を振る。

 ヴァイスは俺の横に来ると、彼女は幸せそうな顔をしていた。


「良かったな、ヴァイス」


 俺がそう言うと彼女は顔を赤らめ、


「はい、今までこんな幸せな事を体験したことがなかったので嬉しいです。これも全部カズト様のお陰ですね!」

「よ、よせ、照れるじゃないか」


 俺はヴァイスの言葉で照れる。

 さて、食料も買った。

 後はレナの所まで戻るが、随分歩いたし、

 ヴァイスと出会ったあの町を通りたくない。 

 仕方ないからヴァイスにでも聞くか。


「ヴァイス?」

「ん?何ですか?」 

「この辺に乗り物の停留場かそういうのが集まった場所とか無いかな?」

「自動車は少ないので、馬車はどうですか?そんなに金はかかりませんし」

「そうだな、馬車でも借りるか。というか、遅すぎてこっぴどく怒られるかもな」

「何を言ってるんですか?辻馬車に乗れば良いでしょう?」

「辻馬車?」

「辻馬車ですよ、辻馬車。タクシーみたいなものですよ」


 へぇー、そういう馬車があるんだ、知らんかった。

 するとヴァイスはモジモジしながら言う。

 

「あの、話変わるんですけど、その待っている人はどんな人なんですか?」

「ああ、それはな………」


 いや、待てよ。

 もし、待っている人がエルフだとしたら怖がるかもしれない。

 だが、言わないでおくのも駄目な気がする。

 仕方ない、一応言っておくか。


「エルフの人なんだ、とある戦場で助けて、ゲルマニアに届けるんだけど、その、大丈夫か?」


 それを聞いたヴァイスは自分の顔を見て、


「何がです?」


 と、首を傾げながら言う。

 突然の反応に俺は驚く。


「いや、エルフだから怖がると思って………ね?」

「何を言ってるんです?カズト様もエルフですよ」


 おっと、すっかり忘れていた。

 俺がエルフに扮していたことを。


「ハハッ、そうだったな」


 ヴァイスは俺の態度に溜め息を吐く。


「カズト様、しっかりして下さい。私はエルフはそこまで恨んでいないし、嫌っていないのです。先程の店主のように」


 彼女はそう言うが、俺は残念ながらエルフではなく日本人。

 バレてもいいが、俺が日本人という事を知ればどんな反応するのかが分からない。

 そんな事を考え、俺は頭を抱えながら歩く。

 すると、辻馬車専用の停留所に着いた。

 数は少ないが、立派な馬車が多い。


「凄いな、まるで映画のようだ。」

「カズト様!この馬車はどうですか?」


 ヴァイスはある馬車に指を差し。

 見た目も普通で、値段も安い。

 そうだな、変なものや高そうなものよりかはまだマシだろう。


「これにするか、おじさん乗りますよ。」


 エルフの運転手は何故かこっちを睨む。

「お客さん、二人ですか?」と、運転手は聞く。  

「はい、料金は………。」


 俺がそう言うと、馬車内のメーターを差し、


「このメーターは一人分の値段を計るから、これの倍払えば良いぞ。」

「わかりました、乗ります。」

「………ん。」


 俺らはすぐさま馬車に乗り、発車する。

 地面からの衝撃は発車以外、走っているときはさほど感じない。

 森が少なく、牧草地帯が延々と広がり、所々に湖や小さな集落が見えてくる。

 少し時間が経つと、目的地の場所に戻って来た。


「おじさん、ここで下ろしてくれ。」


 運転手はすぐさま馬車を停め、左手を俺の前に出す。


「8デナリウスだよ」

「ん?ガリアンは?」

「ヘルヴェティア・ガリアンなら5ガリアンだ」


 二人分なら10ガリアンか、高いような安いような。

 日本の円ならどれくらいなのか。

 そんな事を考えながら、俺はすぐさまお金を払い、荷物を荷台から引き出す。


「降りるぞ、ヴァイス」

「はい、カズト様」


 ヴァイスは馬車の運転手に礼儀正しく挨拶し、不機嫌な運転手は彼女に気付き、笑顔で小さく頷いてゆっくりと馬車を発車した。


「この細い道を真っ直ぐ行けば、大きな木の下にレナが居るはずだ。急ごう、アイツ怒るとめんどくさいからな」


 俺はそう言いながら、左腕にクロケットなんたらが入った袋と右腕に新聞を持ち、俺とヴァイスは大きな木の所に居るレナの所に向かって走り出す。

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