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・舞台


遊園地


・概要


森深い山に囲まれたチープな造りの遊園地。場外である周囲には唯一外へ繋がている、ここ専用のような広い道路がある。

地面のアスファルトはひび割れ雑草が生え、柵や機械には薄くない錆が浮いている。

置かれている施設も古臭く、小さなメリーゴーランドと錆びていて軋む観覧車がランドマークらしい。

それ以外には乗ってお金を入れると動き出すパンダを模した何か、黄色いネズミに似せたエア遊具、屋外迷路、じゃんけんに勝つとメダルが出るゲームなどが置かれている。

また、点在する建物には炭鉱資料館、押し花美術館、オリジナルブレンド七味唐辛子工房、屋内迷路、屋内鏡迷路などがある。

電気水道は生きており、廃園にはなっていない様子だが、長らく人がきていない風に思える。

気候としては良い天気に涼しいが、セミが鳴き、スズメバチが飛び回っているから夏だと推察できる。


・名前


『パックマン』マドックス


・外見


185cm 90kg

歪んだ笑顔が張り着いた顔の男。

丸顔、短く切りそろえられた黒髪、丸眼鏡をかけて人の好さそうな顔をしているが、左頬をゆがめて笑うとそのいかれた正体が垣間見える、

外見からは丸く見る体つきだが、脱ぐと筋肉にうっすらと脂肪の乗った、戦士としては理想的な体つきをしている。

着ているスーツはノーネクタイで安物ながらアイロンもかかっており、綺麗に整えられている。

武装としては普段隠しているが、大きな鎌を使う。


・経歴


転生者で殺人鬼。元の世界では優秀だったが、アトピーのせいで学校では虐められ、入試や就職では写真で落とされ、家族からも腫物のように扱われてきた。

それでも腐らず、公務員となり、社会福祉関係の役職に就く。

そこで盲目の女性と仲良くなり、恋人と呼べる間柄になるも、手術で彼女が見えるようになると彼ではなくイケメン医者に寝取られた。

以後、殺人鬼となり、生活困窮者などの中から自分より顔がまともな人間を見つけると殺害、顔を剥いで自分に顔にのせて『パック』するようになる。

17人ほどを殺したところでプロファイラーに見つかり、礼状も裁判も無しで射殺された。

生前の不幸で真の実力を認められてこなかったという点と、イケメンばかりを殺して転生させ、女神に貢献したとのボーナスで死後、転生した。

しかし綺麗な顔とチートを手に入れて冒険者として新しい人生を始めてもなお、殺人鬼として活動し続け、その罰の形でこの戦いに投入された。


・性格


普段は物静かで表に出ることなく、多くの場合は印象がないか、悪くはない印象を与えている。

内心は根暗、僻み、人間不信、外見だけで評価されている人間を見下し、外見は良いのに努力しない人間を憎んでいる。ユーチューヴァ―とか嫌い。

外見に対するコンプレックス、正確には外見だけで内面を認められないコンプレックスは転生しても治らず、パックするのは他人への嫌がらせでしかない。

プロファイラーの言い当てた内心には納得しておらず、出された証拠も不十分、なのに撃ち殺されたことに腹を立てている。


・能力


チートを含め、基本能力は高い。

特に生来の物事の処理速度はすさまじく、日夜雑務激務をこなしながら殺人を犯していながら睡眠時間は常に八時間をキープしてきた。

殺す経験は言うまでもなく、こちらに来てからの戦闘経験を積んでかなりの実力者となっている。また魔術呪術にも詳しく、生前の科学薬学、医学の知識もある。また先にこの遊園地にたどり着いており、各種設備や間取りは頭に叩き込んである。

『影』

自身の影がチートの本体。中に武器などのアイテムを収納したり、飛び込んで他の影へワープしたりできる。

持ち込んだアイテムとしては回復ポーションにクロスボウ、虎バサミに、拷問道具、食料などもある。

『影斬り』

必殺技、相手の影へ攻撃することで本体にも同等のダメージを与えられる。ただし自身が行った物理攻撃に限定されおり、投げたり撃ったりでは効果が出ない。

『常闇殺し』サインライズ=サイズ

武器として用いている大鎌。全長2mの柄に緩やかな角度で60cmほどの刃がついている。全体が金色に輝く金属製で、刃の付け根に赤色の宝玉がはめ込まれている。

高価ながら量産可能なアーティファクトで、念じることで小型の太陽のような光球を作り出せる。光球は、普段は背後に浮かび光源となる他、ぶつけて相手を焼いたりできる。また光の波長が太陽と同じため、吸血鬼などには害となる。

普段のサイズならばほのかに温かい程度だが、本気で魔力を流し込むと地表を焼き尽くす灼熱の火の玉となり、影の中にでも逃げ込まなければすぐさま干からびる。

全体としての能力は高いものの、逃げ隠れ全体が苦手で、追跡にも慣れておらず、かくれんぼ追いかけっこになると手こずる。


・戦法


無害、弱者を装い相手に近づいて顔を見る。

不細工ならば同情しつつ速やかに苦しまないように殺す。

イケメンならば歪んだ笑顔を見せながら本用を表し、苦しめて殺す。

基本は影のワープでかく乱し、足や首を狙いつつ、それをフェイントにして影斬りを狙う。その補助のために光球を用いる。

普段、相手が逃げられない状況でしか仕掛けてこなかったため、ここのような逃げ場隠れ場が多い場所で逃げらると見つけるのに時間がかかる。


脅威

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