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・舞台


溶け行く大地


・概要


背が高くまっすぐな木々がまばらに生え、腰に届くほどの高さの草むらがあり、間に獣道がある。小川、池など水辺も多く、探せば食べられるキノコやベリーがいくらか手に入る。

若干肌寒いからか虫の数は少ないが、それ以外の鳥や獣はそれなりにいる。

中央から見て西側、場外の更に向こう側に活火山があり、ドアから出た後、示し合わせたように噴火し、モウモウと煙を上げ始める。

煙は空高く上り、雲と混ざると白色が緑色に変色し、雨を降らせ始める。

雨水は強悪な酸性雨、草木を枯らすのではなく煙を上げて溶かす度数で土砂降りで、それが西からの風に乗ってゆっくりと場内を横断してい来る。中央のドアまでニ十分、場内が全て溶けるまで三十分ほど。

当然鳥や獣は逃げ出し、逃げ遅れたものから骨さえもとろけていく。


・名前


『惨殺』キュラソ


・外見


180cm 79kg

腰まで届く長くてサラサラな黒髪、男さえも魅惑する美貌を持つ男。

整った鼻筋、切れ長の目、長いまつ毛に、大体のパーツが綺麗に収まっている。

体つきは無駄を一切省いた彫刻のような肉体美、ただ歩くだけでもそのしなやかさを見せつける。

服装としてはぴったりとした黒の半ズボンに胸の前だけを隠す、同じくぴったりのシャツ、黄金のブーツと籠手を装備してる。

武器は何も持っていないように見えるが、籠手の指先から細い剛糸が伸びている。


・経歴


異世界の王子で殺人鬼、地位と権力でドン引きする殺戮を繰り返してきた。優秀で次期国王と期待されているが、当然のように人種差別主義で、異国異種族への侵略戦争を言葉巧みに画策している。

がっつり悪役、本来ならば転生者に撲滅されるべき存在ならが、その美貌により女神の目に止まり、なんやかんやと理由を付けられこの世界へ隔離された。

戦いに投入するのは本人の意向と他の神々からの圧力によるもの。


・性格


表向きは礼儀正しい紳士、博愛主義者で詩と華を愛している。話術も得意で、誰とでも打ち解け、仲良くなれる。

裏では殺人鬼で拷問大好き、美しくないもの、即ち自分以外の役に立たないもの全てを嫌い、せめて八つ裂きになって楽しませるのが償いだと信じている。

がっつりサイコパス、だが鍛錬も忘れず、人知れずにトレーニングを重ねている。

自分の高尚な精神はそこらの凡骨には絶対に理解できないと信じており、無駄だからと殺す相手には説明が雑になる。


・能力


美貌だけでなく機能美にも優れており、単純に身体能力が高い。ただ持久力にだけは難があり、それも自覚しているためスタミナ管理には人一倍気にかけている。

頭も優れていて、短時間で異世界の知識を多く吸収しており、それらを用いてより楽しい拷問方法を考案している。

暗殺術

護衛である元暗殺者のメイドより手ほどきを受けていて、単純な暗殺から拷問、死体の処理にテロまで犯罪の多くを学んでいる。

接近戦では下記の糸以外に拳や蹴りも織り交ぜ、全距離で攻撃できる。

剛糸

オリハルコンで紡がれた糸、細く丈夫で、ただ風に乗せただけでも肉に食い込む。それらを籠手の指先から伸ばし、合わせて十本の糸を手足の延長のように自在に操る。視認しにくく、持ち前の器用さから絡むこともなく、十方向同時斬撃が得意技。骨を断つほどの重さはないが、それがかえって拷問に使える。

ペインディライト

オリジナルの技、糸で突く。しなやかに曲がる糸に対して振るのではなく突き出して力を伝道させることで糸を針にし、相手の装甲や防御を貫通させる。そこから血管内に潜り込んで内部からずたずたにする。殺傷力としては確実性が低いが、凄まじい激痛が発生するため、拷問としては成功。


・戦法


殺人鬼で拷問好きなので殺すことよりも助からないダメージを与えることを狙い、行動する。

最初の出会いと共に先制攻撃で足か腕を狙い、失敗すれば軽い連撃で体力を削ってゆき、限界まで楽しんだら酸性雨で溶けるのを待つ。

一方で防御は不慣れで、回避能力こそ高いが、防御は素人、糸によるカウンターもできるが逆らわれた怒りと同様から制度が落ちる。

それと血に汚れるのは好きだが泥とうんこは嫌い。


脅威

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