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・舞台
天空ギャンブル場『青天井』
・概要
四つの飛行船から複数のワイヤーによって吊り下げられた船府型のギャンブル場。ギャンブル場を吊るしている飛行船は無人遠隔操作で、自動で南南東に向かっている。内部のガスは水素で、ちょっとした火花で大爆発する。
ギャンブル場は、縦が75m、横が50mほどの四階建てで、一階が倉庫、二階が宿泊施設、三階がレストランと介護室で、四階と屋上がギャンブル場になっている。当然無人だが、毒で中毒したらしい死体がそこかしこに、また一階の倉庫には死体が詰まったゴミ捨て場がある。
肝心のギャンブルは、四階がルーレットやカードを用いた普通のギャンブル、ただしチップには自身の血液を使い、法外なレートで輸血も可能になっていた様子。今は血まみれ死体まみれで汚れている。
屋上は、前方から左右外周に内へ向くバーラウンジを思わせる座席、中央から後部に向けて舞台上になっていて、カラフルで高速具のある椅子が七つ、床にはメモリがあって、先頭側に隠されているスイッチを押すと一メモリずつ下がっていって、最終的には椅子ごと落ちる。なお椅子にはカメラが設置してあり、落下しつくすまでをライブで、飛行船の側面に映像として流せる。
下は見渡す限りの海で、かなりの高度にあり、それもあってか風が強くて寒い。
飛行船はずっと飛行しているため、大体一時間ぐらいでギャンブル場ごと場外になる。
・名前
『毒蔦』ビルゴース
・外見
188cm 109kg
横に広いがっちりとした体格、四角い顔の男。
がっちりと下顎に前に出たおでこ、天然パーマの黒髪で、目の下にはクマがある。
猫背、筋肉質、腕が太くて長いため、類人猿か原始人を思わせる。
軍用の迷彩ズボンに白いタンクトップ姿、ただし両腕には濃い緑色の蔦がバンテージのようにグルグルに巻き付いている。
・経歴
異世界転生で勇者となった男の四代目の子孫、その勇者が崩壊させた異世界の戦士。血としてはかなり薄まり、当時のチート能力はほぼ失われているが、それでも野生爆発しているため、優秀な戦士ではある。
本来ならばかなり発達した魔法世界だったが、祖先の勇者チートによる暴力と無知により推し進めた各種改革、不完全な科学技術により文明は崩壊、逆らう知識人は皆殺しとなり、人口は百分の一、魔法どころか文字すら失われた。
異世界転生による世界崩壊、即ち女神の進退にも関わる大失敗だが、それを誤魔化すためにこの戦いに強制的に参加させた。
・性格
寡黙で個人主義、孤独を愛し他人との交わりを嫌う。
一方で、親世代から過去の栄光とその没落を何度も聞かされて育ったため、女神と進んだ文明で安寧と暮らしている他人に、言葉にならない憎悪を抱いており、彼らを殺すことで復讐をなそうとしている。
独自の死生観を持ち、人は苦しんで死んだ方が後でよりよい転生ができるやめ、憎い相手ほどあっさりと殺す。
・能力
単純な身体能力はかなり高く、機動力やバランス感覚は猿に近い。その分地上での疾走は苦手。また格闘術も衰退しているため、殴る蹴るなどできず、接近戦は腕を振り回すだけ。
チートの残滓か、精神操作系など変な所に耐性を持つ。
毒蔦
両腕に寄生させた毒を持つ蔦。手足のように動かすことができ、解いて鞭に、移動用のロープにブランコに、束ねれば盾にもなり、死体を用いれば切れても再生し、さらに死体の頭部に寄生させれば植物ゾンビになって相手を襲う。
切り札としてこすり合わせて産毛を飛ばし、相手に吸わせることで毒にする。遅効性で、それだけではなかなか死なないが、運動したり出血したりとダメージとストレスが重なると効いてきて、最終的には恐怖で死ぬ。
弱点は炎、その他に機械や魔法にも疎い。だが憎悪から逃げることはない。
・戦法
安全と思われる飛行船のどれか上に上り、相手を観察するところから始める。
隙を見てブランコキックで奇襲、毒蔦での打撃、不利と見たら死体で回復と戦力の増強、あわよくば風上に立って毒を吸わせる。
場内にある様々なギミックに関しては無関心で、利用しようという考えさえない。
強者
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