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・舞台


宝島


・概要


中央に三角形の山、その周囲にジャングル、更にその周囲を崖に阻まれた海岸がぐるりと囲っている。ドアが現れるのはそんな海岸の波打ち際。

空は晴天、気候は暑く、風はない。青く透き通た周囲の海には何隻もの木製の海賊船が沈んでいる。また島から少し離れた海域では島へ向かう強い潮の流れがあり、風もないことから蒸気船ぐらいの動力も持たない船舶では離島は不可能。

海中には海藻こそ生えているが、貝も魚もおらず食べられそうなものは見当たらない。

ジャングルもまたわずかに虫と渡り鳥がいる程度で、ネズミやトカゲなどはいない。しかも生えている木々は海水を吸い上げており、その葉の先まで塩辛く、食べれたものではない。

山は死火山、登っても岩しかないが、割れ目の奥にこの島唯一の真水が手に入る湧き水の泉が隠されている。

ジャングルのある地点には、大きく掘り起こされた場所があり、その中心、殺し合った海賊の腐乱死体とこの島を示しているであろう海図が無数に転がっている。

それらの真ん中に古い文字で『真の宝はここまで冒険してきた仲間たちだ』と掘られた石碑がある。


・名前


『海賊』パロット


・外見


174cm 55kg

人の革と木を組み合わせて作った薄汚れたオウムのマスクをかぶった狂った男。

マスクの中身はぎょろついた目、崩れ落ちた鼻、千切れた耳、歯も抜け落ちさほど残っていない。

体は酷くやせ細っており、両手の小指、薬指はなく、足も膝から下が失われて代わりに刃の広いサーベル、カットラスを縛り付けて義足にしている。

ボロボロのズボンに何本ものカットラスを帯び、背中には帆を切り裂いたマントを着ている。


・経歴


元海賊。宝の地図を手に入れて意気揚々と航海に出て、島について後悔した。

島には宝も食料も水もなく、脱出しようにも潮の流れにより脱出は不可能、その内持ち込んだ食料もつき、仲間割れからの殺し合い、死肉を喰らい奪い合っての殺し合い、新たにたどり着いた船員を襲っての殺し合い、絶え間ない地獄の果て、生き残った。

生への執着から女神を呼び寄せるの、救われるにはそれだけの価値を示さなければならず、そのために戦いに参戦した。


・性格


狂っている。なので真っ当な意思疎通は困難。

自分をオウムだと信じ切っており、動作はそれそのもの。

その上で獰猛、狡猾、生きた人間を見つけては問答無用で襲い掛かり、殺し、肉を啄む。

唯一望むことは腹いっぱいに肉を喰らうこと。


・能力


栄養失調を差し引いでも狂気により肉体の限界を超えており、単純に速くて強い。視力も良く、全身の神経が研ぎ澄まされていて反応速度は野生動物。移動も地表では四足歩行。

狂気により人間を半ば辞めているが、それでも限界はあり、スタミナやタフネスはさほど高くなく、あっさりと死ぬ。

フライング

山肌より飛び、滑空し、相手の上空より急降下、足のカットラスで奇襲をかける。

スローイング

腰のカットラスを回転させながら軽々と投げつける。重量があって、切れ味も良く、ジャングルの木一本程度ならば切断できる。

シャウト

ジャングルを震わせる長い絶叫、単純な怨霊ではなく狂気を魂にまでしみ込ませる絶叫。その場では少し怯む程度だが、その時の姿と共に深いトラウマになる。


・戦法


一撃必殺。上空からの一撃、だめならカットラスでごり押し、それでだめなら四足歩行からの四刀流、ダメならばシャウトして死ぬ。


強者

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