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・舞台


ムーンベース


・概要


月面に作られた近未来的なビニールハウス群。外は当然のように真っ暗な宇宙空間で大気もなければ酸素もない。

ドアの時間設定は月に合わせてないため、時間が八時間ほどずれていて、昼間を選ぶと真夜中の灯りのない時間となる。

直径300m、高さ20mほどのドームを中心に直径2mほどのチューブで繋がれた直径100m、高さ10mほどの小型ドームと繋がっている。

チューブは全部ビニールで、ドームも同様だが床に外の砂を敷き詰めている。

ビニールは透明度が高く、丈夫で伸び縮みする。なので銃弾でも貫通せず、刃物でもなかなか切れない上に小さな傷程度ならば自然と閉まる。

ドーム内にはプレハブとコンテナが並んでおり、居住区や酸素生産プラント、上下水管理プラント、小型の方には植物プラント、工作プラント、食料生産プラントと別れている。当然無人だが、食料生産プラントには血の付いた服と作ったばかりの宇宙食がたんまりと積み上げられている。それぞれの建物にはソーラーパネルとライトがついており、日のない時間でも建物周辺は明るい。

酸素生産プラントのお陰で気圧は高めで川来ているが安定している。気温は夜寒く昼暑い。当然、ビニールに大きな穴が開けば酸素はなくなる。

月面なので重力が通常の六分の一しかない。


・名前


『プロペラ』ペーター


・外見


188cm 61kg

青いバイザーで口から上を隠した男、唯一見せている口はニヒルな笑みを浮かべ、顎は尖っている。

全身青色の伸縮するゴム装甲に、肘や膝などの関節部分は赤色になっている。デザインとしては細身で、手足は極端に細く見える。がに股。

両腕と足首には直径30cmほどの赤色いプロペラ翼が並んでいる。また筒状で中にプロペラが入っているものを背中に背負っている。

武器として握りから垂直方向にもろ刃の刃が突き出ているジャマダハルを両腕に装備している。


・経歴


転生者。丈夫な機械の体を求め、チートとして人を辞めた。

異世界での格闘技大会にサイボーグの体で出場し、圧倒的実力で上り詰めた。その結果かから各国の軍部は独自にサイボーグを作ろうと数えきれない数の人体実験を行い、暗黒時代の到来となった。

それを正すと本人は戦いにでるというマッチポンプが発生、加えて戦うしか能がなかったため、この転生自体がただ災いをもたらしただけの失敗となった。

戦闘投入は他の神への建前からだが、女神としてはどうでもいいので勝敗は気にされてない。


・性格


スキルジャンキーを自称するハイテンションなガキ。だけども実際にピンチになると簡単に狼狽える。

転生前は病弱で寝たきりだった生活が長かったため、自由以上に動ける体ではしゃぎまくっている。

寝た切り時代は動けない反面、我儘し放題だったため、勉学はほぼできない。

バカ。考えなしで、行動の結果まで考えが及ばない。


・能力


単純な運動機能は生身の人間を軽く凌駕し、耐久力も高い。ただし体重が軽いため打撃力はさほどでもなく、燃費も悪い。

エネルギー補給は通常の食事で賄える。原理は本人も知らない。

体内に酸素ボンベを内蔵していて三分なら呼吸無しで呼吸でき、息止め合わせて五分は宇宙空間でも何とかやってける。

オートバランサー

脳内に内臓された装置で、これのお陰でどんな姿勢でも倒れることなく頭が上を向いている。

プロペラ

背中と足首のプロペラを回転させることで浮遊、飛行、加速ができる。これに手首のプロペラを合わせることで体を押したり引たりすることで強力なパンチを放つことができる。かなり音が大きい。

上記のオートバランサーと組み合わせることで常識では考えられない角度からの一撃を見舞うことができる。また遠心力を加えたならば軽さを超えた一撃が狙える。

これらは低重力下でより本領を発揮し、自裁に飛び回ったり砂を吹き飛ばして目つぶしにしたりと応用が利く。

プロペラ自体も丈夫で、これをナイフのように切り付けることも可能だが、歪むと本来の能力が低下するため使いたがらない。

基礎的な武術の心得もないため、動きが完全に素人。それ故に逆に動きが読みにくいが、防御回避が素人なので攻め立てられると弱い。


・戦法


上空からの登場、長い自己紹介があるが大半がプロペラ音でかき消される。

正面からの突撃、プロペラによる制動力によるキレのある打撃に、読めない動き、翻弄する。

一方でエネルギー管理や不慮の事故に弱く、狼狽して逃げ出し、立て直すこともしばしば。

本来ならばもう少し強いはずだが、体を完全に使い切れておらず、馴れてくると隙が見えてくる。


強者

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