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・舞台


異世界博物館


・概要


女神がこれまで扱ってきた多種多様な異世界転生に関する諸々を集めた博物館で、規模だけが大きく、建物は高さ含めて場外にまで及んでいる。

大半がパネルの説明文と写真、再現したジオラマと蝋人形、若干のレプリカがあるだけで本物はほとんどない。

パネルの内容は大体おんなじテンプレばかりであまり読みごたえはない。

ジオラマはおもちゃ、蝋人形は黒髪に黒コートと、量産したとした思えないそっくりばかりで、レプリカもステンレスにペンキを塗って何とかしたものばかり。

照明は明るく、いつでも空調が利いていて快適だが、飲食物は何もなく、トイレさえ存在しない。スプリンクラーもあるが、濡らさないために窒素を噴出するタイプで、中にいると窒息する。


・名前


『入天使』ナカイル


・外見


50cm 0kg

金色の輪っかの中に白い靄がオタマジャクシのような形でとどまっている。

実体のない霊体で、物理攻撃は一切受け付けずすり抜けてしまう上、魔法、呪術に凄まじい耐性を持つため、ほぼ無敵の存在と言える。

人並みの知能を持つが、それを示すのはマレ。


・経歴


女神に使える天使で、狂信者。

圧倒的な忠誠心により、いかなる命令にも従い、どのような拷問も喜んで受けてきた。この姿になったのも命令されたからにすぎない。

役割は異世界転生における計画のほころびの修正、及び失敗したものへ処罰を与えること。

戦いに参戦したのも命じられたからにすぎない。


・性格


上記の通り狂信者であり、女神の言葉は絶対、それ以外には耳を貸さない。

それを差し引いても自己で考える能力は低く、作戦を立てて行動するなどということは苦手。

また短気で、単調、ストレートにまっすぐ襲い掛かる。


・能力


憑依。

実体を持たないがゆえに魂亡き物体に入り込み、自身の手足にできる。

物ならば何でもよく、小さな砂粒から巨大なビルまでなんにでも入れる。はいいたものには証として大きさに比例した数の目玉が現れる。

その上で入ったものをある程度自在に、自分の体のように動かせる。

ただしいくつが制限があり、先ず大きすぎると動けるようになるまで時間がかかる、また動きは人間ベースなため、人より多すぎる手足は扱いにくい。また物が破壊されると入っている自身にも等しいダメージが入る。

入らずにいれば無敵なのだが、攻撃手段を持たず、それに生命エネルギーも放出されないため、このルールでは十秒が限界となる。


・戦法


やろうと思えばいくらでも手があるはずなのに、ストレートに近くの蝋人形に入り込み、レプリカの武器を手に襲い掛かる。技も何もない暴れ方だが、経験を重ねることで蝋人形の骨組みのみに入り込み、外皮が壊れたら捨てる、ぐらいはするようになる。

最終的には過剰に動き回り、燃えて、窒素で窒息させるのを狙うようになる。

狂信者ゆえに女神への冒涜は許すことができず、短気な性格もあって誘導はしやすい。


脅威

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