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・舞台
テレビコマーシャル撮影所
・概要
外見は殺風景な倉庫群、中は撮影所になっていて、大半がブルーバックの合成用、一部が室内やスタジオのようなセットになっている。
当然カメラもある。水道も電気も通ってる。
それ以外にコスチュームや小道具、化粧道具などが揃っている。それにコマーシャル対象の商品も少しはある。
入り組んではいないが、出入り口が少なく、控え室もいくつも並んでいて、隠れる場所は多い。
場外もまた同じようなスタジオが並んでおり、それぞれ中は同じような造りになっている。
気温は暖かくもなく涼しくもない。湿度も同じ。天気は曇りがち。
・名前
『インターン』天使候補生
・外見
平均170cm 60kg
全員が男。
人種は様々ながら年齢は二十から二十三の間。短く清潔感のある髪、剃られた髭、入れ墨やピアスの類は一切付けていない。
体は趣味の範囲で鍛えられており、痩せすぎはいても肥満は一人もいない。
まるで示し合わせたかのように全く同じ黒のリクルートスーツ、赤いネクタイに革靴、黒い手提げかばんを持っている。
鞄の中にはエントリーシート、スマートフォン、筆記用具、地図、ナイフ、リボルバーなどが入っている。
・経歴
女神直下の天使になるべく、あちこちの異世界から集まった就活生たち。血筋、容姿、成績、どれも選りすぐられたエリートたちで、一人一人が主人公になれるスペックを有する。
天使になり、出世を続ければ神になることができると信じている。
そのためにインターンとして、無休無給で働き続け、点数を稼いできた。
今回、女神が唐突に思いついた殺し合いに参加し、あわよくば勝利できれば、次の面接で「潤滑油です」という権利が与えられる。
実際のところ、正式に天使になれるものは縁故採用以外は書類選考でほぼ決まっており、残りはただタダ働きさせられるために夢を見させられているに過ぎない。
・性格
本音は別にして、女神に忠誠を誓っており、信心深く、ここが第一志望だと言っている。
これが詐欺だとか、殺し合いが嫌だとか、女神が不細工だとか思った連中はすでに物理的に排除されていてここにはいない。
真面目で、予習復習を忘れず、すでにプライベートの時間に殺人は何度も経験しているものばかり。
無駄にモチベーションは高い。
その根底には共通してエリート意識があり、自分ら以外を見下している。なので会話などは無意味、何を言っても動物の鳴き声程度にしか聞こえてない。
・能力
単純な身体能力は低くないが、先頭の経験や訓練は圧倒的に足りておらず、さほど強くはない。
マニュアルによる予習復習は終えており、動きはまともに見えるが、所詮はマニュアル人間であり、予想外の出来事には対応できない。
武器のナイフは小型で軽く、切れ味もさほど良くはない。最低限のナイフファイトの教育ビデヲは目を通しており、頸動脈を狙うなど知識はある。だが、実戦では腹を刺す以上のことはできない。
リボルバーは小口径六連発で、女性の護身用として開発されたもの。威力は低く、命中率も悪い。反動含めて軽くて使いやすいのが売り。戦いの直前に配られたため、練習不足。
・戦法
マニュアル通りに隠れ、隙を伺い、リボルバーで一撃必殺を狙う。
が、実際は慌てふためいて音をたてたり、急な緊張から足が震えたり、切り忘れたスマートフォンが鳴ったりする。
一応、置かれているアイテムを利用して応用力や発想力を示そうともするが、大体が浅はかで、有益ではない。
反撃されたらグダグダ、防御も回避も酷いものだが、どんなに致命傷を負っても決してあきらめず、最後の最後まで相手を殺そうとしてくる。
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