1分で読める王様の耳はロバの耳


 今日は王子様の誕生日。お祝いに駆けつけた妖精達が元気に育つよう魔法をかけますが、1人だけは、王子様が自惚れないように、王子様の耳をロバにしてしまいました。


 こんな耳では恥ずかしくて人前に出られないと王様達は嘆きました。


 しかし空前のケモ耳ブームが来たことにより王都じゅうでケモ耳コスプレが大流行。ブームに乗じて王子様もロバの耳を披露したまま民衆の前に出かけ、特別コンプレックスではなかった為、普通に本物の耳だと打ち明けました。


 王子様はやがて王様になりました。自惚れることもなかったので妖精の魔法は解けましたが、ロバの耳の方が都合が良かったので妖精を雇って定期的に魔法をかけ直しているそうです。


 このお話で王子様の専属になり大金を稼ぐはずだった床屋は残念ながらお金持ちになれませんでした。


 めでたしめでたし

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る