2020.3.2 『私の時間』
耀綺夜空
第1話
昨年の秋頃から仕事が忙しく、自分のために働いているのか会社のために働いているのか分からないくらい訳も分からず働いていた。
そんな時、ふとやってみたい仕事を見つけた。調べたところ、資格はいらない。けれど、店で見習いとして研修を受けなければならず、今の仕事をしながら土日に通っていた。意気込んでいた私。
なのだが、今の仕事が忙し過ぎて研修の復習も出来ず、土日の休息は不可欠だと思うようになった。
研修は、辞めさせてもらい、もとの職場で働いている。
しかし、その行動は無駄ではなかった。今の仕事を前向きに考えるようになった。研修での辛さ、自分には向いてなかったのかも。
今の職場の方の優しささえ気づけた。
新しく入って来た方とも私は、うまくコミュニケーションをとりながらいい感じに仕事が出来て、仕事に対して何か吹っ切れた気がする。
忙しさは落ち着き、今日も定時に退社し、車でスーパーに寄り、買い物する。
そういえば三日は、ひな祭りだ。桜餅を買った。私は、桜餅の餅はもち米と思っていた。けれど、『グレーテルのかまど』で、道明寺粉を使ったお団子を見て桜餅の餅は、道明寺粉なんだと。この日の買った桜餅のパッケージに、道明寺と印刷されている。やっぱりと思った。
けれど、原材料をみるともち米と記されていた。そんなものなのか。
自宅に着き、手洗いをして食事をした後、読書をした。山本甲士さんの『ひかりの魔女』。おばあちゃんの家事の手早さと知恵が一家の家族が、どう変わって行くのか楽しみだ。
家で飼っているねこは、眠い日。
よく動く日と寝てばかりの日がある。
温かいコーヒーを飲みながら、音楽を聴き
静かに寝ているねこを眺める。
そんな普通の事なのに、安堵する自分がいる。
2020.3.2 『私の時間』 耀綺夜空 @daikitikiti24
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