やがて最後のゴブリンがリックにより倒され、ゴブリン討伐隊のメンバーは一箇所に集まる。

「ライツ。ショウの活躍がなければ、俺達全員危なかったぞ。お前のスタンドプレーにより、みんなを危険にさらす事になったのを謝っておけよ。」

リックは討伐隊リーダーらしく、ゴブリン討伐完了に浮かれる事はなく、ライツを叱咤する。

「すまん。俺の行動は軽率だった。それからショウ助かった。」

ライツの謝罪の言葉は少なかったが、反省して縮こまっているのは、みんなわかったので、それ以上誰も追及しなかった。

「さて、ゴブリンの生き残りがいないか調べた後、ゴブリンを解体して討伐証明を手に入れるか。」

リックの指示のもと廃村内を隈なく調べたが、ゴブリンの生き残りはいなかったため、ゴブリンの解体に移る。

ここで俺はビジネスリュックから【解体電灯】を取り出し、ゴブリンに照射すると討伐証明部位である片耳と魔石を残してゴブリンは消滅する。

それを見た他のメンバーは非常に驚く。

「なんですか、そのアイテムは便利すぎます！」

倒したモンスターの解体は、ベテランの冒険者と言えど気持ちがいいものではないらしく、リックから全てのゴブリンの解体をお願いされ、俺は50匹近いゴブリンの解体を一人で行う事となった。

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