第20話 この国の神様

ヤークは話を続ける。


「一方、この国を拠点にしている神様は、言っちゃあ悪いが、転移者から見るとあまり優秀といえない神様が多いらしい。」


「そのため、祝福ギフトがイマイチだったり、」


あれ、俺は祝福ギフトなんてもらっていないんじゃないかな。


「サポートが雑だったり、ふざけていたり、」


確かにミウラのオバちゃんは、オペレーター口調だったり、すぐに通話切ったり、肝心な情報をくれなかったりしてるな。俺はヤークの話に肯く。


「そして一番の問題は、召喚の目的がショボいものが、多いらしい。」


ミウラの目的も「信者を増やしたい」だものな。確かに魔王討伐などに比べたらショボいよな。しかも、私利私欲ぽい目的だし。


「そんな関係で、この国に召喚された転移者は、神様に呆れて元の世界に帰ってしまうらしいんだ。神様も異世界から人を召喚するなら、マネジメントをしっかりして欲しいものだよ。」


そう言ったヤークはやれやれという表情だ。





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