第17話 世界と国の名前
言葉の問題はさすがに重要なので、【MD】を使いミウラに聞く事にする。
「ミウラだよ。今日4回目の連絡だけど、そろそろ寂しくなって、私の顔を見たくなったのかな。」
いやいや、今日会ったばっかだし。
「いえ。草原を抜けて町の近くに来たのですが、この国の言葉に関して教えてほしいんですが。」
「おお、草原を抜けて町まで来たのね。やっぱり私の教育方針である『可愛い子には旅をさせよ』は間違ってなかったわね。」
なぜ、また日本のことわざを入れてくる?
「ああ、それで言葉ね。心配しないで、言葉と文字については、この世界の言葉や文字を意識する事なくショウは使えるわ。」
「それは良かった。他にも質問がありますが、俺が転移して来た世界と国はどこですか。」
【異世界ガイド】アプリを使えばわかるかもしれないが、ここで聞いてしまおう。
「この世界はイーセと呼ばれる世界だわ。そしてショウがいる国は、ハーセ王国という国になるわ。」
「イーセにハーセ、紛らわしいですね。」
「まあね。で、説明を続けると、ハーセ王国はこの世界では中規模の国家となるわ。また、私がショウをこの国に転移させたのは、宗教、種族などに寛容な国だからよ。この国なら、きっと信者を増やせるわ。」
ブチッ
また突然通話を切られた。
なぜ、毎度突然通話を切るのだろう?
でも、まあいいや。ハーセ王国ね。国名は聞けたから…
あ、町の名前は聞き忘れた。
でもまたミウラと話すのは面倒だから、このまま町の門に向かうとするか。
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