第2話 設定ミス

「貴方は誰ですか?」


真っ白い空間に違和感を覚えながらも、厚化粧のオバちゃんを見て、迫力に負けて敬語で話かける。


「はじめましてショウ。私は女神ミウラよ。」


いやいや、女神といえば白いヒラヒラしたものを纏った若い女性がテンプレでしょ。

こんなヒョウ柄の服を着た厚化粧のオバちゃんが女神なんて、設定にミスでしょ。


でもそこら辺りにツッコミ入れるとオバちゃんが怒りそうだし、話が進みそうにないので、


「女神ミウラ様、俺に何かようですか?」


「ええ。貴方を呼び出したのは、貴方が住む世界から別の世界に転移してほしいのよ。」


これはラノベの定番異世界転移か?!

俺は感情が昂ぶるのを感じる。


「それは俺に勇者として転移して、魔王を倒してくれと言う事ですか?」


「いえ、違うわよ。美の女神である私の信者を増やして欲しいのよ。」

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