マヒカ ―妹―
マヒカは私の双子の妹だ。もう長いこと会っていない。親のない私たちは一緒にとある家に引き取られたが、養親たちはやがて双子の片方だけを選びもう片方を捨てた。器量がよく従順で、愛想があり賢い方を選んだのだと思う。
養父が私だけを家から連れ出した時、
私はそのままこの恵みの家に引き渡された。
以来お互い、何の音信もない。
マヒカが養父母の自慢の娘になり、ついに
養父母からは恵みの家宛てに、
お城からの命令で恵みの家を預かる先生たちは、だから、
それで私は三日も前から縫い取りばかりしている。誰かとお祭りを見に行く約束もしていない。先生たちは私の
誰も残らない。この都の城壁内に住む人は、
誰もいなくなった家で私はしばらく針を使い、やがて手にしていたものをすべて籠の中に放って立ち上がった。
行かなければならない。
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