存在Qの速報レポート【発明家アオイ】
001 世界を創る、無限回の問いは可能か?
Q:注釈
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その時、14歳の
吹き付ける強風を背に立つ
「吹雪の時の、粉雪の典型的な動きを決める式はあののだろうか?」
「吹雪の中の粉雪が、最も遅く落ちる時と最も早く落ちる時の時間の比率は?」
ゴーグル越しの
「今の私の、何個くらいの粉雪を見続けているのか?」
「私はこの光景に何を期待しているのか?」
スキーウェアを通じてでも体温を奪う強風の寒気に負けた
その時、
しかし、半年後の7月に、
☆
9月に入り、首都圏の公立中学校では、多くの学生の高校への推薦合格が決まっていった制度的に早期の推薦合格が認められるようになって以来、公立のいわゆる名門進学校では、中高一貫校に対抗する意味合いで、成績優秀な中学生への推薦試験を9月に終え、10月からは通信プログラムで高校のカリキュラムを予習してきてもらうという入試形態が主流となっている。中学校側にとっても、手のかからない生徒たちに早々に合格してもらうことで、少数の頑張らなければいけない生徒たちへの指導に集中できることはありがたいことたった。
「なに、ケンブリッジ大学って?」
「附属フィリオクェってことは、附属高校なんじゃないの?」
「数理、革新って ... じゃあ、理数科ってこと?」
何やら、不穏なものを感じタブレットを囲む一群に加わった
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§さいたま市立高砂小中学校 合格実績 2030年9月25日分
中等部3年2組
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他の生徒と同様、ケンブリッジ大学という文言に
(そうだね、
その夜、
『みく、長いこと連絡取れなくてごめんね。明後日にさいたまに戻るの。校長先生から連絡があって、土曜日の午後1時から私の進路をプレゼンすることになったの。よかったら、聞きにきてね? その後、日曜日とかにお茶できたらうれしいな。』
2ヶ月ほど前、二人きりで祝うはずだった
(
ちょっとだけ怒りながらも、顔は笑っていた。
☆
結果、地元のテレビ局のローカル番組『イキイキさいたま』の撮影の元、『
約一ヶ月後の昼下がり、『イキイキさいたま』の地元ニュースコーナーでは、
曰く、トリニティとは古代からのキリスト教神学の三位一体であること。内なる魂である聖霊の解釈を巡りキリスト教世界を二分させた難問がフィリオクェであったこと。そして、ケンブリッジ大学で苦学したアイザック・ニュートンも万有引力の法則などを導く世界の数理的表現に挑戦する傍ら、トリニティとフィリオクェの神学的問題に取り組んだこと。
ともあれ、
『イキイキさいたま』の報道では、
☆
その後、ケンブリッジ大のトリニティカレッジから、
当初の研究は、父親から譲り受けたノートPCを用いての準備作業であったため、
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