青空の彼方へと君は消える
星塚莉乃
プロローグ 君を想う幸せな時間
私が君と出会ったのは運命だってそう思ってた……でも君は幽霊だった。
死んで成仏できずにこの世をさまよっていた哀れな幽霊。
私は偶然、幽霊が見える体質で、他の人には君は見えていない。
そんな君と私が恋に落ち、君が消えるまでの話。
短いようなでも私にとっては長くとても大切な記憶。皆が忘れても私だけは君のことちゃんと覚えているから。
今、君の墓の前で手を合わせて祈る。その空は君と出会った時のような真っ青で雲ひとつない青空だった。
「_______、大好きだよ……でも君はもうこの世にはいないんだよねもっと早く会いたかったな……」
私のそんな涙混じりの声がその場にひびく。その声に答えてくれる君はもういない。ここにきたら君に会えるんじゃないかそう思ってここにきていつまでも過去にとらわれている私はなんて未練がましいのだろう。
そう、はじまりはこんな雲ひとつない青空の日だった。学校の屋上でどこか儚げなきみから声をかけられたのがはじまり。
さぁ思い出していこう。君と私の大切な物語を
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