超個人的アンデッド考察

安里

はじめに・アンデッドってなんなのさ



 生きている方も、そうでない方もこんばんは。

 私は連日の残業で死んでいます(精神的な意味で)

 毎日会話のキャッチボールができないどころかバスケットボールを始めしまいにはドッジボールになる上司の相手をしながら「こいつをどうやって始末するか……」と考えていますが、化けて出られても困るのでガマンながら生きています。

 だって嫌だもん、あんなのに枕元に立たれるの。

 そんなこんなで、年末に箱買いしたダイイチのコーラ飴をかじりつつ、私はふと思い立ちました。


「そうだ、小説書こう」


 そう、小説です。

 それもオカルトで、伝奇物がいい。

 小説家の中でも横溝正史と夢枕獏を心の師として生きる私は、一念発起して原稿用紙(液晶画面)に向かいました。

 アレコレ頭の中で練って固めて、最終的に題材は「アンデッドの主人公が探偵をする話」に決まりました。

 そして考えました。



 「アンデッドってなんなのさ」



 アンデッド、いわゆる不死者です。

 死んでるような生きてないような、生きているような死んでないような……そんな複雑極まりない存在が「不死者」です。


 死んでるのに「不死」とはこれ如何に?


 私が成歩堂龍一なら「この証言はムジュンしています!」とサイバンチョ(※1)の顔面めがけて死亡診断書を叩きつけることでしょう。

 しかしそこは創作者、寒くて図書館に行くのがイヤだった私は、布団の中でポチポチと調べてみました。

 スマホって便利ですね。



「アンデッド(Un-Dead)は、かつて生命体であったものが、すでに生命が失われているのにもかかわらず活動する、超自然的な存在の総称。(中略) 死にきっていない(死者でも生者でもない)ものたち。幽霊やゾンビが該当する」

(Wikipedia アンデッドより引用)



 いや幽霊もゾンビも死んでるだろ……。

 なんというか、とりあえず「生きてるのか死んでるのか曖昧な存在」ということはわかりました。それでいいのか。意外と適当だな。

 しかしかわりに幾つかの疑問が棺桶から出てくるドラウグル(※2)のようにポコポコと。



 生まれついての吸血鬼は「生きている」のでは?


 逆に幽霊は「死んでいる」から幽霊なのでは?


 というか仙人や八百比丘尼はアンデッドに当てはまるの?



 そんな私の超個人的な疑問にお応えするべく、時に密林で本を買い、時にネカフェのソファーに寝っ転がりながら、独断と偏見による考察を繰り広げていこうと思います。

 この駄文があなたのアンデッドライフに役に立てたら生者冥利につきます。

 気付いたら小説書いてないし。

 小説も頑張って書きます。








(※1)「逆転裁判」シリーズは初代の文字数制限のせいか「裁判長」のことを「サイバンチョ」と書くのが通例。誤字じゃないです。


(※2)「スカイリム」のダンジョンにワンサカ出てくるアンデッドの一種。

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