第42話 全部予定通りです♡
「わざとってどうゆう意味かな結衣ちゃん?」
ナタリア先輩はニコニコしながら結衣をみている
「私は本当に副会長の作戦で追い込まれて負ける直前だったんだよ?」
確かにナタリア先輩は副会長が操る二人を止めるだけで精一杯だった
ギリギリのタイミングで俺が助けたからなんとかなったけど
「これはあくまでも私の推測なんですけど、、、」
「反抗勢力を利用して副会長を引きずりだす、そして苦戦することで凛に進化さざるを得ない環境を作り出す。」
「そして、進化した凛が副会長を見事打ち破ることで全生徒を味方にして凛と一ノ瀬さんと私を
確かに、、、
結衣の説明ですごく納得がいく
この作戦だと俺達を学園代表になることに反対する精力を抑えつつ
そして、学園内のナタリア先輩の反抗勢力の牽制にもなる
「あの、、、ナタリア先輩?」
「えへっ♡」
「ナタリア先輩ぃぃぃぃ」
「騙したのは悪かったよ凛くん」
「でも、学園は平和になるし戦力強化もできたしさ!」
すごい、確かに
ナタリア先輩の当初の目標である
俺達の学園代表入りや反抗勢力への牽制が全て達成されている
「も〜どこからがナタリア先輩の作戦だったんですか?」
「えーとね、ナタリーになって凛くんのベッドに潜り込んだところかな」
「なるほど、、、って本当の最初からじゃないですか!」
「学園トーナメントの凛くん達の戦いを見て確信したんだ」
「あなた達が代表に入ることでこの学園の未来が大きく変わるってね!」
なるほど、ナタリア先輩の計画は先月の段階で始まっていたのか
ん?
もしかして、副会長の恋心も気づいていたってオチなのかな?
「ナタリア先輩は副会長の気持ちについて心当たりはありますか?」
「・・・?」
俺も史上最強の
副会長も同じくらい可哀想だよな
あんなにナタリア先輩のこと好きなのに、、、
なんか、今回は敵同士だったけどすごく仲良くなれそうな気がする
俺が副会長に同情していると
ナタリア先輩はぐいっと俺の手を引いた
バランスを崩し、膝を曲げた俺の耳にナタリア先輩は口を近づけた
「・・・凛くんは私の気持ちについて心当たりはありますか?」
ナタリア先輩の意外な
そして、可愛らしいささやきに
俺の顔はかぁ〜と熱くなった
そんな俺をナタリア先輩は『照れてる照れてる』と言って笑っている
なんか副会長がナタリア先輩に惚れてしまう理由がわかった気がする
俺も副会長のことバカにできないな
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