第38話 優しさと強さ
「それでは、第二ラウンドを始めましょうか」
副会長は戦う気満々だ
確かに戦いに勝てばナタリア先輩と付き合えるんだから
思春期の男子の力、妄想力は半端ないな
「ナタリア先輩、副会長の能力って何ですか?」
「確か魔力強化と精神支配だったと思うけど、、、」
「あんまり興味ないから忘れちゃった♡」
可愛くてへぺろしてるけど
本当に副会長が可哀想に感じちゃうからやめて
これから戦いにくくなるじゃん
「でも、私の
確かに先輩のこのチート能力があれば
先輩以外は魔法を使えない
先輩の魔法は会場を破壊するくらいの威力
まともに食らったら生身の人間なら死んでしまうくらいだ
「・・・・・」
「・・・・・」
副会長に操られている二人がナタリア先輩に突っ込んできた
「正気なの?」
先輩は咄嗟に二人の腕を止めて攻撃をやり過ごす
「あなた達、私の攻撃をまともにくらえば怪我じゃ済まないんだよ!」
「・・・・・」
「・・・・・」
ナタリア先輩は必死に二人を説得しているようだけど
反応がまるでない
「無駄ですよ」
「その二人は先程の会長の攻撃で魔力を完全に消費してしまいました」
「私の精神支配を振り切ることはできませんよ」
なるほど、だからナタリア先輩の勝利が確実になった段階で
副会長自身が現れたってことか
「ナタリアさんあたなは学園の生徒を傷つけることはできませんよね?」
「なので、そのまま二人の腕を話さないでくださいね」
確かに、ナタリア先輩は実質行動を封じられてしまったってことか
魔力が強すぎるから生徒を攻撃すれば大怪我を負わせてしまう
生徒に怪我を負わせたくない優しさ
結果的に、ナタリア先輩の生徒への優しさ、魔力の強さが仇になったのか
「分かりましたか、
「僕の勝利は確実なんですよ!」
この状況は絶望的すぎる
ナタリア先輩以外に魔法は使えないのに
先輩は攻撃ができない状態だ
副会長は一方的に魔法が使えないナタリア先輩を攻撃できる
完全に詰んでいる
俺が戦力にならない想定なら
この状況は確かに敗北しかない状況だろうな
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