第15話 一ノ瀬の奥の手

「結衣、一ノ瀬はドイツの国宝魔法使いって感じなんだろ?」



「そうだよ、てかなんでこんなときにそんな事聞くのよ?」



「ノアは国宝魔法使いより強い存在なのになんで、みんな知らないんだ?」



「確かに一ノ瀬さんより強い魔法使いなんて、ドイツではな数えるくらいしかいないはずなんだけど」



そうだ。

この試合は確かに府に落ちない部分があまりにも多すぎる。


どうやら、その違和感は一ノ瀬と感じていたようだ。



「ノアさん、あなた一体何者ですか?」


「一ノ瀬さん、余計なことを考えていると負けてしまいますよ」


ノアは一ノ瀬の質問にはどうやら答える気は無いらしい。

会話を避けるように攻撃を繰り返している。


「分かりました。あなたがその気なら私にも考えかまあります。」



一ノ瀬は地面に銃を向けた。

そして、地面を撃った。



「なるほど!距離が取れないなら距離を作るのか。」


次の瞬間、一ノ瀬は上空にいた。

ついに、一ノ瀬の攻撃範囲にノアを入れることに成功した。



「これは、鳳くんと戦う時まで取っておくつもりだったのですが」



一ノ瀬はライフルをノアに構えて撃った。


その弾丸は誰が見てもノアの頭を撃ち抜く軌道だった。

そして、誰もが一ノ瀬の勝利を確信していた。


そう、この時までは、、、



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