世界最強の中二病、リア充を目指す!

はんぶん

俺は史上最強の中二病?

第1話 中二病が世界を救う?!

 魔法の存在が世間に知られてから約50年

魔法は近代兵器の中では圧倒的な威力を持つ

国に存在する魔法使いの数・質が国の強さになっており

世界各国は魔法使いの育成に励んでいた。



魔法の発動条件は

思春期の若者の想像・妄想力こそが源となる。

いわゆる中二病が魔法に直結している。




「このように皆さんの想像力こそが魔法の源、国の未来になるのです」


いつものように担任教師のつまらない説明に耳を傾けて

 この俺、鳳 凛(おおとり・りん)は今日も授業を聞いていた。


 俺が所属する国立月城学院は魔法使いの養成機関を兼ねた高校になる。


「なんで。


 そう、俺は後悔していた。

 中二病なんて中学校で卒業して、高校からは

 魔力適性ありの判定を受けて月城高校に入学する羽目になったのだ。


「終わった、、、俺のリア充ライフ。」

「彼女作って、部活入って放課後にデートして、、、俺の夢だったのに。」



「ちょっと凛、何ぶつぶつ言ってるの?」


 隣の席から話しかけてくる女の子は、今港 結衣いまみなと ゆい

 幼稚園から高校まで一緒のいわゆる幼なじみだ。


「いや、俺のリア充ライフを壊したこの高校を呪っていたんだよ」


「何言ってんの?凛は中二病全開だからリア充ライフなんて無理無理www」

 結衣は笑いながら俺を見てくる。



 確かに中学の頃の俺は

 自分で設定を考えて、日々妄想にふけっていた。

 しかし、中学生も後半になるにつれ現実を感じて卒業したのに、、、


「さあ、皆さん!」

「新入生恒例の魔力測定を行いますので、会場に移動しますよ」



 今日はの測定があるため生徒は会場に移動した。

魔力量は個人差によるものが大きく遺伝や才能などに大きく左右される。


 会場に移動するなり僕らはブレスレットを配布された。


「このブレスレットが魔力の発生装置になります。皆さんは妄想するだけで魔法が使ます。」


「ですが、新入生は魔力量が少ないので簡単には使えませんが、、、えっ!」




「先生、魔法が出来てしまいました、、、」


 先生の視線の先には大きな火柱が立っていた。

そして、何を隠そうその火柱は俺が出したものだった。

大きな火柱は約10mくらいの校舎の屋上ほどの高さに至っていた。




「あり得ません!


 先生が僕の方に駆け寄ってくる。


「数値を測定させてください、、、えっ100万!」



「どうすればこの炎は消えるんですか?って何が100万なんですか!」

 僕が慌てながら聞き返すと、


「あなたの魔力量が100万ってことです!

中二病魔法使い


 先生は感動しながら僕の火柱を見ている。



「えっ、、、俺のリア中ライフが、、、」



 こうして俺は

 入学初日にして、最強の中二病の称号を与えられ、リア充高校生ライフを捨て去ったのであった。

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