第1763話 61枚目:ゲーム経過

 専用の駒と盤面を使う1対1のテーブルゲームっていうのは意外と種類があるらしく、10人ほどがクリアして、今の所種類被りがないようだ。もちろん私には何が何やらさっぱりなんだけど。皆すごいな?

 たぶんこう、何か読み合いがあるんだろうなーとは思うんだが、さっぱり分からん。これ全員必ず挑戦しなきゃいけないって訳じゃないよな? 無理だぞ? 現場での判断ならともかく心理戦は無理だが?

 というかそろそろ割とキツくなってきた領域スキルを支えるのと、その為に旗槍を持ち続けるので割といっぱいいっぱいになりつつある。というか、旗槍を持ってる状態でテーブルゲームっていうのが既に無理だ。


「挑戦は召喚者プレイヤー1人につき最低1度ですが、本人が行く必要は無いようですよ」

「そんな説明ありましたっけ」

「対戦の中で聞いてみたところ、思ったよりすんなりと話してくれました」


 というのは戻って来たカバーさんの話なので、それならエルルに行ってもらえば大丈夫だろうか。……流石にルールをその場で理解してぶっつけ本番っていうのはちょっとキツい気もするんだけど。

 ちなみに、手に入れたはいいがガッツリと「モンスターの『王』」の影響特殊デバフを積み込んでくる歯車こと謁見の為の鍵の一部だが、これは6個ワンセットで間違いないようだ。組み合わせると、6個で丁度1つの輪になるらしい。

 もっとも、そのセット1つで何人が謁見できるのかは分からない。どうやらこれはステージの外で無いと効果が出ない類らしく、今すぐここで使って負荷を減らす、というのは無理なようだ。


「最低1度、という事は、それ以上に挑戦するのは自由でも、それ以下だと撤退すら出来ないって事ですよねぇ」

「そうですね。しかし、所持しているだけで負荷がかかる事までは予測できませんでした」

「それはまぁ、仕方ありません。初手は最大戦力で行くのが当然でしょう」


 それでも順調にクリアしていくんだから、皆すごいな。もしかしてどこかでそういう前振りでもあったのか? ってくらい順調に勝利を収めていってるんだけど。

 ……と思ったのだが、こちらもさくっと勝って戻って来たソフィーネさん曰く、ステータスによる補正が非常に分かりやすかったんだそうだ。具体的には、数手先の結果を見ながら手を動かせる。

 何手先まで見えるかはステータス次第なようだが、ちゃんと【調律領域】による補正が乗った状態だそうなので、相手がそこまで強くないのもあって、勝つこと自体は簡単だったようだ。


「ただ時々その結果も外れるようでしたので、そこはたぶんあちらからの妨害なんだと思います。時々盤面自体が変わった事もありましたし」


 との事。やっぱり妨害はあったようだが、なんというか、これは優しいな。たぶんこのミニゲーム限定なんだろうけど。

 ……いや、それぐらいでないと話にならないか。そもそもこの場所自体がかなり厳しい時間制限付きだった。そしてこちらの人数が多ければ多い程生還は難しくなる。何せ報酬がデバフを積み込んでくるんだから。

 それに、その数手先が見える補正に必要なステータスっていうのも相当に高いんだろう。何せ【調律領域】の効果は私のステータスが基準だし。そもそもここにいるのは、全員あの大音量の不意打ちを耐えた人達だ。


「お嬢、本当に大丈夫なんだろうな」

「大丈夫です。……と言いたいところですが、流石にここから何時間と持たせるのは無理ですね」

「……あと何人だ?」

「ちぃ姫さんとエルルさんはどちらかが挑戦すれば良いとして、お2人含めてあと4人です」


 ミニゲーム自体は始まってから1時間ちょいってところだが、そこそこポーション飲んでるからな。ほんと、報酬がデバフを積み込んでくるのは酷いと思うんだ。その状態で、最低1人1度は挑戦しないと帰してもらえないとか、殺意が高いんだよ。

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