第1570話 50枚目:イベントリザルト
うちの子は私と一緒なら、加護と祝福が最大限に制限されるダンジョンでも行動出来る。なので、イベント最後の土日は海神様の神殿に集められた野良ダンジョンを攻略し続けて終了した。
とはいえ、皆も大神殿にある神域ポータルを経由して転移する事が出来るので、主にここまでの平日で私がログインしていない間に、それなりの数のサブクエストをこなしていたようだ。確かに、私が持ってる「指針のタブレット」と「導きのタブレット」は自由に使っていいって言っておいたけど。
という訳でイベントは終了。まぁイベントにカウントされなくなるだけで、サブクエスト自体は普通にいつでもあるものだ。なので時間切れとかはあまり気にせず、まだサブクエストを回っている
「気軽に受けたお使いが実は、ものすごく長いチェーンクエストでそこそこの制限時間もついてたっていう
「うわー、それはきっと必死っすね」
『今までの事からすると、その分だけ得る物もあるのでしょう?』
「ゴールが分からないサブクエストがたくさん見つかったとかで、検証班も忙しいらしいですね」
まぁそういうチェーンクエストは、大抵の場合非常に特殊な装備や特殊進化が報酬として待っている。拘束時間に見合った報酬であるのは間違いない。それに、狙って引き当てる事が出来るものでも無かった筈だ。誰が引き当てたのかは分からないが、頑張ってほしい。
さて、それはそれとして、イベント報酬だ。例によって神々別の貢献度がグラフとして表示されていた訳だが。
「わぁー。目に見える程文字通りぶっちぎりっすね……」
「何のためにあそこまで派手な方向に持って行ったと思ってるんです? 負ける訳がありませんね」
『これはもう仕方ありませんわね。そもそも、競争をしている場合ではないのですわ』
という事で、“神秘にして福音”の神ことボックス様が堂々の1位となった。そりゃそうだ。あれだけの
イベント報酬は個人による捧げものや祈りによる貢献度の積み上げと、信仰している神のランクによる特別報酬に分かれているらしい。ただし、ランク報酬は信仰値が高い順に3柱までのようだ。
だからボックス様が堂々1位となり、ほぼ全ての
「個人の積み上げの方が通常報酬ですね。上の方は高級報酬ですけど」
「当然のように途中から建材と塗料になってる先輩流石っすわー」
『まぁ、御使族に関わり、義理の姉とは言え皇族からの依頼をこなして、なおかつあの規模の奇跡を願い、儀式をしていれば、そうもなりますわね』
相変わらず建材と塗料はいくらあっても足りないので、これは何も問題ないな。このまま聖地の島に建設中のボックス様の神殿に寄付するのもありだけど。
竜族の方の儀式にも参加したし、お城のサブイベントはちょこちょこだがこなしたので、ティフォン様達の方にも貢献している。それに“細き目の神々”はその得意分野が分かりやすいし守護と加護がシンプルに耐性とステータス補正なので、結構人気だ。だからティフォン様は上位10位以内にランクインしていたし、エキドナ様も割とすぐ近くにいた。
で、それぞれの報酬が何だったかというと。
[アイテム:錆びた何かの塊
説明:全体が錆で覆われている何らかの塊
このままでは使い物にならない
適切に処置すれば何かが出てくる可能性がある]
[アイテム:再生の種火
説明:炉に対して着火を行う道具
この道具を使って着火した炉では焼減りが発生しない
この道具を使って着火した炉では耐久度がより多く回復する]
[アイテム:スペシャルギフトカタログ
説明:全体的に高性能なアイテムが載っているカタログ
検索機能がついている
カタログ末尾のシートを書き込み、神に捧げる事で交換される]
えー、順番に、エキドナ様、ティフォン様、ボックス様だ。
「ボックス様が最高なのは相変わらずですが、ティフォン様とエキドナ様はこれ、絶対セットで使う予定のものでは」
「そんな気がするっすねー」
『夫婦仲が宜しいようで何よりですわ』
とりあえず、ルージュとアリカさんに見せてくるか。特にこの「再生の種火」ってやつ。
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