また4年後。への応援コメント
長文失礼します。
切ないですね。緑も青も、茜に本当のことを言う訳にはいきませんからね。愛しているからこそ、笑っていてほしいと思っているからこそ、本当のことを言えないというのは、つらいところだと思います。
小説としては全体的によく作り込まれていると感じました。特に、さらりと設定の説明をこなしてしまう冒頭部分と、「僕は君の後を追うようにしてレストランにたどり着き」という部分、そして、「……好きだよ、茜ちゃん」という台詞(青のふりをするなら「茜」なのにあえて「茜ちゃん」を貫いている!)、芸が細かいと感じました。
「茜ちゃん」に注目してやっと気づいたんですが、茜にとって青は「青」なのに緑は「緑くん」なんですね。うわ、切ない。
さて、今回気になったのは、「青は、この日のために、強いては僕のために、家の近くの美味しいレストランを予約してくれていた」という部分の、「強いては」です。「強いては尋ねない」など否定文で言うことはあっても、肯定文で「強いては」という言い方はしないんじゃないかと思います。
手元の辞書によると、「強いて」は「困難や抵抗をおして物事を行うさま。むりに。むりやり」という意味の副詞だそうですが、僕としては、「この日のために、強いて僕のために……」という使い方が正しいのかどうか確信が持てません。こんなことを言うのは出過ぎた真似だとは思いますが、僕が書くのであれば、「強いて」を省いて「青はこの日のために、いや、僕のために……」といったところでしょうか。まあ、しゅりぐるまさんの方で何かしら検討していただけると幸いです。
(なお、一応報告しておくと、「ひいては」を使うという手も考えたのですが、これは「さらに進んで。意味をおしひろげて言うと」という意味の副詞だそうです。手元の辞書に載っている例文は「クラスのためひいては学校のためになることだ」。この文脈には適しませんね。)
長文失礼しました。
今回も長くなりました。他の読者の方の邪魔になるかもしれませんし、後半は日本語に関することでもあるので、(エッセイに書いた通り、)邪魔だと感じたらこのコメントを削除してもらって構いません、と一応言っておきます。削除する場合、お手数ですが、消す前に「確認したぜ」「長すぎ」「途中で読むのやめた」等の一言を頂けると幸いです。
作者からの返信
あじさいさん
名前の呼び方、気が付いてもらえて嬉しいです!
いつもじっくり読んでいただいてありがとうございます。
「強いては」の使い方、間違ってますね!
調べてくださってありがとうございます。
「ひいては」も調べてみたのですが、「今していることを、その先にあることと結び付ける」という使い方もあるそうなので、こっちの方が正しいかもしれません。
「ひいては」で合っているのか微妙ですが、「強いては」は完全に誤りなので、修正します!ご指摘ありがとうございました!
また4年後。への応援コメント
この度は「ファンタジーその他書く人・読む人いらっしゃいませ 短編編②」にご参加いただきまありがとうございます。
読むのが遅くなって申し訳ありません。
「ちゃん」という呼び方で、茜が緑のことを思い出した(忘れていたわけじゃないみたいなので思い起こしたという方が正しい?)ように見えます。個人的にエモい作品でした。