戦場の茶会...Revisited
藤妥 和炎円
終戦
夜の
布を張ったような暗黒へ、何処からか、蜘蛛糸ほどの
戦地に再び、
淡い身の丈のシルエットが、その距離を詰めるにつれ、見上げる程まで高くなる。
樹皮は音も立てずに剥がれ落ち、蝶のように鮮やかな野の鳥たちが、身を休めていた小枝は、まさしく灰の如く土に還っていく。この夜更けをもってようやく冬を迎えたかのように、枯葉を散らしている。
その大木は、朽ちていた。
終戦が告げられたというのに、美しい
水を打ったような寂しさと、
それは、
この
全て見たのだ。
振り返る過去は、それは残酷で、罪にあふれていた。誰もが、罪深く死んでゆく。まるで、
弾の如き雨を降らし、核の如き
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