第19話 ナツハヅキ

「夏初月」


作詞 yukko

作曲 クラタユウスケ

編曲 raiqula



 〜〜♪〜〜♪


 乾いた風景 つぎはぎだらけの風

 何度も同じ君を見ている

 いつまで見ればいいのだろう

 ねぇ、戻り方を忘れてしまったんだ

 

 ざわめく夏虫 たどり着けない春茜

 叶いもしない祈りをのせて

 どこまで行けばいいのだろう

 ねぇ、進み方を忘れてしまったんだ

 

 自分の価値なんて自分じゃ決められないから

 

 ほら、ほら、この手ですくっても

 僕の景色は変わらぬまま

 東ゆく声をそのきらめきに乗せて

 このぬくもりを冷ますように

 時が昨日と見紛みまがうように

 

 壊れた人形 泳ぎ疲れたアルタイル

 それでもいいと願ったんだ

 どこまで泣けばいいのだろう

 ねぇ、止め方を忘れてしまったんだ

 

 無くして気付くものが多すぎるから

 

 ほら、ほら、この手ですくっても

 僕の歩みは変わらぬまま

 西ゆく声をその嘆きに乗せて

 夜宵やよいついばむ青のように

 君をだだ、ただ

 

 嗚呼、嗚呼、そんなことは分かってたさ

 花舞う明日あすの裏側

 白紙の数字に色をつけろ、挑め、進め

 にじんだ声は僕らを乗せて、はかなく、遠く、届く

 

 ほら、ほら、この手ですくっても

 僕の景色は変わらぬまま

 ささめく声を夜露に流して

 揺らめく手で君を描け

 

 ほら、ほら

 あの青い月のように



 〜〜♪〜〜♪

 



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