パパは童貞《チェリー》ボーイ✨💕✨😆🎶✨ねぇ、パパ✨💕ママに内緒で合💟《ジョ💟ント》しようか❓❓ッて、どんな深夜の合体ロボットアニメだよ❗❗

オズ研究所 《《#横須賀ストーリー紅白

第1話 パパは童貞《チェリー》ボーイ😆🎶✨💕

 この日、僕は生まれて初めてのデートだった。緊張と興奮で、かすかに身体が震えた。


 今日はだ。夕方🌇から花火大会🎆が開催された。

 待ち合わせの駅前広場には、三十分も前に到着してしまった。


「ふゥ~……」 

 助かった。まだ彼女は来てないようだ。


 初デートで遅刻したら最悪だ。

 取り敢えず、ミ💟ティアのタブレットを口にした。すぐ口内に爽やかなミントの味が広がり、スースーした。もう朝から十粒は食べている。



「ヒカル君!! 待った」

 ようやく少し約束の時間が過ぎた頃、彼女の夏川 レイが現れた。

 名前の通り、今日も瞠目するほど綺麗だ。


「いやァ~、全然……」笑顔で応じた。

 まさか三十分以上も待ったとは言えない。

 ついに待望の初デートだ。


 いやオウでも気分がたかまった。

「い、行こうか……」

 二人は躊躇し腕を組んだ瞬間、背後から甲高い少女のアニメ声が響いた。


《パパァァ~ー~ーー……😆🎶✨》

 

「え……?」振り向くと可愛らしい美少女が僕に手を振って駆け寄ってきた。


『なんだ。なんだ……』

 一斉に、駅前の通行人の視線が集まった。

 それほど美少女は可笑おかしなコスプレをしていた。

 髪型は青いツインテールで、深夜のアニメキャラのコスチュームなのだろうか。露出の激しい水着に近い格好だ。

 夕暮れの駅前には不似合いな衣裳だ。


「な、なんだろう……」見たこともない美少女だ。

 まだ発達途中の胸の谷間を惜しげもなくさらしていた。

 真っ直ぐ僕の方を見つめて駆けてくる。


 横にいる夏川 麗も声もなく棒立ちだ。

 ハロウィンは、まだ先だ。僕も戸惑っていると、美少女は叫びながら飛びついてきた。


《パパァ~ーー……😆🎶✨》


「ちょッ、ちょっと……」

 慌てて僕は美少女を抱き止めた。

 ハグなんてモノじゃない。

 まるでフライング ボディ アタックだ。

 美少女の身体は、思った以上に華奢でフワフワしていた。

「……」

 横にいる夏川 麗もビックリだ。


《パパァ~😆🎶✨ どうした❓ デートか》


「え、あ、まぁ…、そうだけど……

 そのッて、もしかして僕の事」

《そうだよ。パパァ~……✨😆🎶✨

 この今夜こんや、合💟《ジョイ💟ト》ライブぶちかますのか❓》

 だが、全く空気を読まない美少女だ。


「な……❓ ジョイ💟ト…ライブをぶちかます……」

 僕も夏川 麗も目が点だ。

 今、この美少女は何と言ったのか、すぐには理解できなかった。


《どうしたの❓❓ パパ。童貞チェリーこじらせたの》

「え……」童貞チェリーッて……

《パパも早く童貞チェリーを卒業してねェ……》


「あ、あのなァ~ー、さっきからキミ……、パパだとか、童貞チェリーだとか、何を言ってるんだ」

 美少女なので強く抗議も出来ない。

 対応に困った。

 実際、僕は童貞チェリーなのだが……


「ヒカル君…… なんなの。この子?」

 夏川 麗が眉をひそめた。

「し、知らない子だよ」首を振って否定した。正直、見たこともない。


《アリスよ。パパ✨😆🎶✨》

「え……、ア、アリス……」


《そ、カミヤ アリス》

「カミヤ…… アリス?」

 確かに、僕の名前は上矢カミヤヒカルだ。しかしこんな美少女は知らない。

 だいたい僕は、まだ二十歳だ。こんな大きな娘がいるはずがない。


《うン……、彼女と花火大会のデートの後、ラブホで合💟《ジョイ💟ト》するのか》

 アリスは遠慮なく夏川麗を指差した。


「はァ~ー😲💦💦💦 何を言い出すんだ」


「……」夏川麗も茫然として返す言葉もない。

《パパは、童貞チェリーで無類のだから気をつけてね》

 麗に微笑んでみせた。


「な、何ィ~うるさい! お前は、何だ!!

 さっきからメチャクチャ、僕を悪態ディスッて❗❗」


「ううゥ…… どう言うことなの❓❓」

 不満げに夏川麗は僕を睨んだ。


「いや……、どうもこうもないよ。この子は見たこともない子だし…… 何の事か、全然、わからないよ❗❗」

 必死に弁解するが麗は、すっかり怒ってしまった。


「そんな言い訳 聞きたくないわ! 

 こんな可愛らしい彼女が居たのね?」


「ち、違うよ。この子は僕をめて楽しんでいるんだ!!」

 そうとしか思えない。

 チラッとアリスを見ると僕の気持ちも知らず、ニコニコと微笑んでいた。


「フン、私じゃなくこのアリスッて子と花火大会でもデートへ行けば!!」

「いや、違うんだ。麗さん、ちょっと待ってくれェ……」

 慌てて、麗の二の腕を掴んだ。


「嫌ァ~、離してよ!!」

 だが、振り払うように駅へ向かって帰って行った。


「うう……」取り残された僕は駅前広場のベンチに座り込み、頭を抱えた。


《パパ✨😆🎶✨ どうしたの。彼女に失恋ふられて泣いてるの❓》


「な、そうだよ❗❗ 全部、お前の所為せいだろ」

 声を荒げたが、周囲の視線が痛い。あまりにもアリスが目立ち過ぎる。


《ダメなパパねぇ✨😆🎶✨

 よしよし泣かないでェ……》

 頭を撫でられた。

「うう……」こっちは、本当に泣きたい気分だ。人前なのでこらえているだけだ。


《しょうがないからパパ。アリスとデートするゥ~……❓》

「え、お前と…… デート❓❓」

 

《じゃ、どこのラブホへ行くゥ~😆🎶✨》

 アリスはニコニコ笑い僕の腕にすがりついた。


「な、お前とラブホなんか行く訳ないだろうォ~ー❗❗

 アミューズメントパークじゃないんだから❗❗❗」


《何でよ。せっかく二十年後の未来から、やって来たッて言うのにィ~ー》

「二十年後…… じゃ、アリスは本当に僕のなのか」

 あり得ない。そんな話しは……


《そうだよ。取り敢えず、そこのラブホで、サクッと、一発やっちゃう❓》

 手を引っ張り、ラブホへ入ろうとした。

「やるかァ~ー❗❗ どんな娘だよ」

 

《え、未来じゃ、みんなやってるよ》

「なんだ。そのスマホゲームみたいな軽いノリの感覚は」

《ウッフフ…… パパもすぐに童貞チェリーを卒業させて上げるから》

「どんなビッチだよ」

 怖いよ……


《こうしてパパとデートするの。初めてだね》

 腕を絡めるように組んだ。

「そ、そうなのか……」


 不意に、パーンと夜空に花火の音が響いた。

《キャッ、始まったねぇ。パパ😆🎶✨》

 身体をり寄せて可愛らしく微笑んだ。


「ああ……」怒っても仕方ない。

 夏川麗の事は諦めよう。

 花火大会が始まったようだ。

 僕たちは見晴らしの良い高台に上がった。


《パパ😆🎶✨ 今度の彼女とは童貞チェリーが卒業できると良いねぇ》


「良く言うな…。アリスが邪魔をしたから、麗さんは逃げて行ったンだろ❗❗」


《知らない……》ぷいっと、そっぽを向いた。

「ふゥ~…、まったく……」


《だって、パパの愛する彼女はママだけでしょォ~😆🎶✨》

「ン…、ママ……」

《そ、パパは見てて》

「うン……」取り敢えず頷いた。


 また夜空に花火が、ドーンと音を響かせ舞った。


《ウッフフ…… 綺麗ねぇ》

「え…、ああ……」


《ねぇ、パパ……》

 アリスは花火を見上げながらポツリと呟いた。


「ン…… 何?」パパと呼ばれてもナゼか、違和感がない。

《アリスのパパは、小さい時にっちゃったの》

「え……」どういう事だろう。


《だから……、パパの事はあまり覚えてないンだ……》

 ギュッと、僕の腕を掴んだ。

「そ、そうか……」

 もしかしたら未来で僕は早くに死ぬのか。

 

《パパ…… お願い。

 あんまり早くっちゃ、ダメだよ》

 夜の花火を見上げたまま涙がこぼれた。


「え……」何の事だ。

 それって、どっちのくなんだよ。

 まあ良い……


「フフ…… 大丈夫さ。アリスを残してったりしないよ」

 気を取り直して微笑み、優しく華奢なアリスの肩を抱きしめた。


 こうしていると本当の父親になった気分だ。




 

 また夏の夜空に花火が舞った。





 おしまい……😆🎶✨





 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆


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