第19話 令和2年3月20日(金)家で花見

 今日は深沢家は家でお花見をします。コロナがあってお花見は止めにしたみたい。集まるのはパパとママと愛理おばちゃん。里奈さんは連休だから休みなのよ。どういうお花見になるのでしょうか。では、スタート。

深沢宝徳:涼香。桜持ってきたぞ。

深沢涼香:どこから持ってきたの?

深沢宝徳:公園の桜の木を折ってきた。

深沢涼香:宝徳さん。よく怒られなかったね。

深沢宝徳:あまり人がいなかったから。

深沢涼香:そういう問題なのかなあ。

深沢宝徳:で、今日はビールとつまみはあるか?

駒沢愛理:つまみは姉さんのミシュランミルク。

深沢涼香:愛理。つまみだすよ。

駒沢愛理:つまみくれるの?ミシュランのつまみ?

深沢涼香:そうね。私の料理はミシュラン級よね。

深沢宝徳:で、つまみは何だ?

深沢涼香:唐揚げと餃子。

駒沢愛理:なんか中華料理屋に来たみたいだね。

深沢宝徳:美優にもお花見を味わってもらおう。

 と、パパは桜の花がついた枝を持ってきて、私の鼻に桜の花を当てた。

深沢美優:キャ。キャ。(いい匂い。)

深沢涼香:宝徳さん。花を鼻にあてたら花粉症になるんじゃない?

深沢宝徳:花粉症になるのは杉の花粉だろ。

深沢美優:クション。

深沢涼香:ほら、くしゃみした。

深沢宝徳:あれ?

深沢涼香:でも、なんで、花を鼻にあてたの?

深沢宝徳:0歳の女の子は五感が育ちやすいんだってさ。五感から入った情報で教育するといいと、本に書いてあった。

深沢涼香:そうよね。宝徳さんは女姉妹いないもんね。育て方わからないよね。で、本を読んでいるんだね。

深沢宝徳:察しがいい妻で俺は幸せだ。

深沢涼香:でも、家で花見を楽しむのも悪くないね。

深沢宝徳:じゃあ、ついでにCDもかけるか。

深沢涼香:ロマンチックね。

駒沢愛理:ねえ。二人とも私を差し置いて幸せを満喫しないでよ。

 と、今日の深沢家はこんな感じだった。皆さんはどんな花見をしていますか?ではまた。

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