深沢ファミリー物語

小幡信一

0歳の私

第1話 令和2年3月2日(月)深沢美優誕生

 私は、深沢美優。深沢家の長女。今日生まれたの。父親は深沢宝徳。母親は深沢涼香。今日から私が生まれることで物語が始まるのです。では、物語スタート。

深沢美優:ギャー。ギャー。

看護士:生まれましたね。

深沢涼香:はい。

看護士:で、名前は。

深沢涼香:美優。美しくて優しい。そんな子に育ってほしいと思っています。

看護士:いい名前ですね。

深沢美優:ギャー。ギャー。(ミルクが欲しい)

深沢涼香:看護士さん。何をしたらいいんでしょうか。

看護士:ミルクでも欲しんじゃない?

深沢涼香:じゃあ、オッパイをあげるね。

看護士:母乳は最初が肝心ですからね。

 と、私はオッパイを飲んだ。

看護士:感想はどうですか?

深沢涼香:オッパイが気持ちいい。

看護士:・・・・・・。

 そして、私は寝てしまった。そこに、パパが入ってきた。

深沢宝徳:涼香。大丈夫か?

深沢涼香:うん。美優も静香にしているよ。でも、宝徳さん。名前が美優でよかったね。

深沢宝徳:そうだな。花子よりかはいいな。

 全国の花子さんすいません。

深沢宝徳:涼香。俺にも美優を抱かせてくれないか?

深沢涼香:いいよ。

深沢美優:ギャー。ギャー。(せっかく寝てたのに)

深沢涼香:宝徳さん。美優が怖がっているじゃない。渡して。

深沢美優:(別に怖がっていないけど)

深沢涼香:おーよしよし。

 私はママの胸で寝てしまった。

深沢美優:(ママの胸の方が柔らかくて寝やすい)

 と、私は寝た。

深沢涼香:でも、本当に病院には人が少ないの?

深沢宝徳:ああ。今。コロナがはやっているんだ。でも、無事出産できてよかった。

深沢涼香:で、あなたの仕事はどうなったの?

深沢宝徳:自分の塾は今は休業だ。ネットで授業ができたらなあ、と思っている。

深沢涼香:マスクはある?

深沢宝徳:母さんがマスクを手作りしたやつを送ってくれたよ。

深沢涼香:で、塾はいつ再開するの?

深沢宝徳:塾なだけに時が熟したらかな。

深沢涼香:相変わらず、ダジャレは得意だね。

深沢宝徳:じゃあ、今日から塾のテストでも作るか。

深沢涼香:今、従業員は宝徳さんと私と愛理だけだからね。

 愛理は私のママの妹さん。名前は駒沢愛理。独身なんだよ。この人も後で出てくるからよろしくね。

深沢宝徳:じゃあ、涼香。顔を見て安心したよ。愛してる。

深沢涼香:私も。

 と、今日は、こんな感じ。また次回会いましょう。

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