第68話 ローラ王女、参戦する
夜になった。ミクは何か不安そうにケトンに話した。
ミク:ねえ、ケトン。アベル王国は悪い国家じゃないのよ。国民も国王の仁徳を感じているのよ。
ケトン:でも、大魔王と組んでいるではないか。
ミク:それって、こちら側の言いがかりだったらどうする?
ケトン:それは大魔王と組んでないかもしれないということか?
ミク:うん。
ケトン:これはまずい。ヘキサンに話に行こう。
ケトンはヘキサンにこの事を話した。
ヘキサン:なるほど。確かにアベル王国は国王の徳になついている。
ケトン:ここは話し合いに持っていくのが筋じゃないか?
ヘキサン:そうですな。では、なおさら11人がいい。まずは使者という名目で11人で行きましょう。
ケトン:なるほどな。
ヘキサン:デカン様とも話してみましょう。
と、デカンとも話した。
デカン:なるほど。平和的に抑えようというわけだな。
と、ここにローラ王女がジーコとヒートを連れてきた。
デカン:ジーコ、ヒートよ。よく来た。
ジーコ:話はローラ王女から聞いています。アベル王国を落とすとか。
デカン:いや、ケトンの話で方向性が変わった。話し合いで交流が保てるならそれでいいのではないかということになった。
ジーコ:しかし、アベル王国は内には徳があるが外には敵愾心むき出しです。
デカン:しかし、大魔王と組んでないかもしれん。
ローラ:では、私が話に行きましょうか?
デカン:ヘキサンはどう思うか?
ヘキサン:交流を深めるという名目であれば、ローラ王女が行くことは賛成です。
ジーコ:しかし、ローラ王女では危険では?
ヘキサン:だから、我々が護衛という形でついていくのです。
ジーコ:なるほど。
ローラ:まずは、私も行きましょう。
ヘキサン:ところで、ローラ王女は戦闘はできるのですか?
ローラ:多少はできますが。
ヘキサン:わかりました。では、朝に出発します。とにかく休んでいてください。
デカン:では、疲れているから出陣式は無しだな。
ローラ:では、休憩室へ案内してください。
と、ローラとジーコとヒートは休憩室へ行った。
朝になった。ローラ王女と11人はアベル王国へ向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます