GO TO ファンタジー

小幡信一

第1話 アインシュタイン研究所 

 ここはアインシュタイン研究所。ケトンはアインシュタイン博士の友達の男子高校生。アインシュタインは、助手のミクという女の子と暮らしていた。ケトンは丁度アインシュタイン博士のところに遊びに来ていた。

ケトン:アイン。今日は何を発明したんだ?

 アインはアインシュタインのあだ名である。

アインシュタイン:今日は何と本の世界へ行けるアイテムを発明したんじゃ。

ケトン:なるほど。それは面白いなあ。で、今回はどんな小説へ行こうとしているの?

アインシュタイン:カイン王国を魔王から救う話じゃ。

ケトン:その小説の作者は誰?

アインシュタイン:ワシじゃ。

ケトン:……。ストーリーはまともなのか?

アインシュタイン:科学者に不可能はない。

ケトン:まあ、お茶でも飲みたいよ。

アインシュタイン:ミク。例のお茶を出してくれ。

ミク:はい。

 と、ミクは不思議なお茶を出してきた。

ケトン:このお茶は?

アインシュタイン:この茶はリカバー茶と言って、体が回復する茶だ。体の痛んだ部分が回復するお茶じゃ。

ケトン:アインがなんでノーベル賞を取れないのかがわからないよ。

アインシュタイン:ケトンよ。ワシの発明の中には危険なものがたくさんある。だから、わしは世には出てはいけない人物なのじゃ。

ケトン:へえー。便利だと思うんだけどなあ。例えばAI付きの日本刀とか。

ミク:だから、危険なのよ。

ケトン:たしかに日本刀は危険だな。で、このAI付きの日本刀には名前がついているのか?

アインシュタイン:AIサーベルってどうじゃ。

ケトン:まんまだけど結構いい名だな。

アインシュタイン:で、ケトンよ。本の中へ行ってみるか?

ケトン:うん。ミクも行かない?

ミク:私も行きたい。

ケトン:アインは?

アインシュタイン:もちろんわしも行くつもりじゃ。

ケトン:で、何を持っていくんだ?

アインシュタイン:AIサーベルと、リカバー茶500ml、本を出たり入ったりするアドベンチャースティック、ケトン王国の魔王討伐物語の本、普段の力の10倍出るドリンクエナジードリンク2本。と…。

ケトン:アイン。それだけ持っていけばいいんじゃない。

アインシュタイン:じゃが結構難易度が高い小説じゃぞ。

ミク:私は魔法の杖を持っていきたい。

アインシュタイン:それも持っていくといい。

ケトン:じゃあ、出発だな。どうやって出発するの?

アインシュタイン:アドベンチャースティックで地面に魔方陣を書いて本を持って魔方陣へ入ったらいける。また、帰る時は魔方陣を書いて魔方陣に入ったら帰れるという何とも素晴らしいシステムなのじゃ。

ケトン:なるほど。いつでも帰れるのなら問題ないな。

アインシュタイン:じゃが、杖が折れたら2度と帰れないから気をつけておくように。じゃあ、ミクよ今言ったものを全部持って来なさい。

ミク:はい。

アインシュタイン:じゃあ、行くか。と、その前にトイレじゃ。ちょっと待っていてくれ。

 と、アインシュタインはトイレに行った。

ケトン:ミク。魔方陣を書いたら本当に行けるのか?

ミク:うん。いけるよ。

ケトン:じゃあ、さっそく書いてみるか。

 と、ケトンは魔方陣の書き方の本を見ながら魔方陣を書いた。

ケトン:なあ、ミク。用意したアイテム全部持ったよな。

ミク:うん。

ケトン:じゃあ、2人で行ってみよう。

ミク:え?なんで?博士なしで?

ケトン:うん。

ミク:……。そうね。それも面白そうね。行ってみようか。

 と、2人はアイテムを持って魔方陣の上に乗った。すると、魔方陣から光が放たれ、2人は本の中に入って消えた。

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