月の海と泥の月

暇の三

第1話緑の月

植物が地面を走るー―信じられないかって信じられないさ

今時の魔法少女ものじゃないんだいきなりそんなことになって

信じられるわけないだろう


ただ「柳」

それは柳だった、、なんにしてもシュールすぎる

よくあるだろう、触手が伸びてきてーーって、あれってこんななの


間近で見ると怖いんだけど、嗤えないよこんなの


嗤えないから、どうしたって笑顔になれないから

すまん、エロかった自分よ、リアルに触手見たら引いたわ、見事に

などと彼は感じるそれはそうだろう

いきなり植物が伝のように伸びてくるなど信じられない

貴様は実は蛇か?などと言われたって蛇ではないことくらい明白だ

それにしたって、柳の葉がいきなり巻き付けばーー恐ろしいだろう

ありえないことが起こってるとなんかそんな感じというか、事実そうなのだから


彼は、漏らしてしまうーーそれも盛大に、

男の権威とか丸投げだ「どうにでもなりやがれ」

男の権威と威厳を捨てた分やけくそになった彼はからみつく、柳を止めようとして辞めた


何かに見られてる気がしたからだ

「きゃ―――怖いーーー」


彼は走り去る

「きゃーーーって、、、、、」

はぁとため息をつく女

「とりあえず、人払いは終わりましたよ」

にしてもこんな危険なことをする必要はないんじゃないだろうか?

これはあまりにもひどいんじゃなかろうかとどんびいてると

「ふっふ~~ん、私の作戦に失敗なんてないのだ」

「ドン引きしてましたけどね」

あれ、もうちょっとおとなしくできんかったのだろうか

SNSでさわがれなきゃいいがと考える

「なんの、この機械があれば、能力使い放題なんだから、、、」

「それ、私の能力なんで、やめてください」

ーーはぁ、そもそも私誰かを傷つけるために、能力使ったことなんてないのに

と頭を抱える

明日から、友達になんていわれるかが怖い


紅葉苺キイチゴサイカチムクゲ

柳、藤、じん


それと骨の臓器ーーそれを持ってることを知ってる、地元の友人から

「最っ低---」

「そんなひとだったんだーー」

「ひどくねぇ」

、、、とか言われるんじゃないかと考える

他人ひとの目が怖いお年頃


「ほれ、ぽちっと」

「辞めてください、私の能力をいじらないで」

「あっ」

「あっ」

コントローラであやっていた能力が暴走する

そもそも、このコントローラ自体が、他人の「能力」をまきあげ一時的に使わ宇ので「制御」が難しいという難点があるのだ

「ごめん、やっちった」

「ごめんじゃすみませんーーーっていうか、早く戻して」

キイチゴの海に溺れて死にたくない

「悪い悪い、、、、あれ、どうもどすんだったっけ」

「アホーーーーーーーーー」

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