06.08 「ねえ、見たの?」
「今日は
「そうだね」
昨日はうちに来たんだけど、
「ちょっと着替えてくるね」
「うん。先に始めてるね」
つい1ヶ月程前までスカートで通学してたし、家でも割と素足を出している事が多かった所為なのか、男子の制服は苦手なんだって。
「お待たせ、
ゆったりとした膝丈のスウェットに着替えた
思い返せば、昨年の今頃もこうして二人で勉強してたんだな。
付き合い始めたのは9月だったけど……
9月か……、もう8ヶ月も立ってるんだ……
結婚だって約束したんだよ?
「ねえ、
こうやってキスはしてくれるんだけどな。触れる程度のね。でも、もうちょっと……、その……、あれよ、もう少し先に進んでもいいんじゃないの? 私達。折角元にもどったんだしさ。なのに
「私ってそんなに魅力ない?」
「とっても可愛いよ♪ 天使にしか見えないもん」
「そういうんじゃなくて、もっと生物的なっていうか……、本能的にっていうか……」
水着姿の会長には興奮してたくせに(怒)
思い出したら怒りが込み上げて来た。私にだって興奮してよねっ。
詰め寄ると座ったまま椅子ごと遠ざかる
もう一度詰め寄る。今度は立ち上がって逃げようとしてるし。
「逃げるなっ」
「うわあ」
バランスを崩して床に倒れ込む
「見た?」
「えーっと……」
スウェットだけを掴むつもりだったんだよ。
「ねえ、見たの?」
「ごめん、
「見たんだ」
慌てて隠してたけど、見ちゃったっていうか、見えちゃったっていうか……
「ほんとにごめん。でもね、
「小学生だよね」
「え?」
「低学年レベルかな、これじゃ」
確かにまだツルツルだったけど……、じゃなくて、何とかしなきゃ。そうだ、
「ほら、顔立ちとバランス取れてていいんじゃないかなあ。この顔でその……、大きかったらバランス崩れちゃうじゃない?」
「
「ううっ、あれは……」
確かに
「でも、直接見たわけじゃないじゃない。下着とか服とかで何割か増しになってたのよ。それにあの時はほら……」
自分の口からは言えないけど、あの時は大変なことになってたのよ。解るでしょ?
「
「無理だよ……。こんなんじゃなかったんだもん……」
こんなんじゃって、前はもっと……、だから
「自信、失くしちゃったの?」
「……」
「た、試してみよっか、二人で」
「でも――」
私だって自信あるわけじゃないよ。でも、
「経験有るわけじゃないから上手く出来ないかもしれないけど……、
「そんなわけないよ」
「でしょ? 私も同じ。だから、ね?
「
「
「
相変わらず触れる程度の、か。こうなったらもう……
そのまま
ああ、気持ちいい~。
「いいよ、
私も触ってみよっかな……、
ピーンポーン
さっき脱げちゃってるから直接ってことになるのか……、緊張するなー。
ピーンポーン ピーンポーン
でも、いいよね、
ピンポン ピンポン ピンポン ピーンポーン
もう、誰よ、もう少しなのにぃ(怒)
「
お母さん! 何でっ、何でなのよっ。
「
「わかったわよ、続きは今度ね。でも、あと少しだけ」
舌を絡めて……、さっきよりは上手く出来たかな。
「ねえ、
玄関へと向かう
「待って、……出ちゃってるから」
「ううぉー、そうだった」
また見えちゃったよ?
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