第13話 なにか嫌な予感が……
何故だろう……朝から嫌な予感しかしないんだ
なにかとっても大変なことになるような……
この予感が当たらなければいいけど……
「よぉ悠、おはよ!」
「おはよう」
「昨日はどうだった?」
「すごく楽しかったよ」
「そうかそうか!良かったな」
なにか変だ、何故か拓がいつも以上に優しい気がする……まさか……
「もうそろそろ夏休みだな」
「そうだね」
変なことだけには巻き込まないでくれ……
「葵と紗菜誘ってみんなで遊ぼうぜ!」
やっぱり当たった……何故その組み合わせなんだ?
絶対2人がバチバチのバトルを繰り広げるだろ
「メンバーを変える予定は……」
「ないな!」
はぁ〜どうしよ……まじで……
「何するんだ?」
「ん〜やっぱ夏といえば海でBBQとかだろ」
「俺はやらんぞ」
「だから遊ぼうぜ!」
「やだ」
「集合場所は学校な!」
ダメだ、全然話が通じない、なんでだ
「2人は来るって言ってるのか?」
「言ってるよ、すごい張り切ってた!」
あ〜絶対になにかあるな、普通に遊んで終わりじゃないな
「絶対に行かないとダメか?」
「もちろん!悠が来ないと何も始まらないしな」
「わかった、少し考えさせてくれ」
「おう」
なんだろう、やっぱり嫌な予感って当たるんだな
行こうかな……どうしよう……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「葵、なんでそんなに嬉しそうなの?」
「ふふふ〜実はね悠からプレゼント貰っちゃって!」
「何貰ったの?」
「じゃーん!リップです!」
「良かったね!」
「うん!すごい嬉しい!」
「もう付き合ってるの?」
「"まだ"だよ」
「そうなんだ、紗菜ちゃんだっけ?取られちゃったりして」
「やめて!絶対に負けたりなんかしないから!」
「ふ〜ん、ま、頑張って、出来ることはするから」
「ありがとう!」
「うん!」
紗菜になんか絶対に負けないから……絶対に……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「拓」
「なんだ?」
「俺、行くよ」
「おーそうかそうか!良かった」
「詳しいことは決まってるのか?」
「ん〜まだだな、決まり次第教えるよ」
「わかった」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「紗菜」
「あ、拓さん」
「悠、来るって」
悠さんが来る……あぁ、楽しみだな
「分かりました」
「詳しいことは後で教える」
「はい、ありがとうございます」
「おう」
葵さんになんか絶対に負けないから、悠さんは。私の……恩人で…初恋の人なんだから……
とにかく、作戦を考えておかないと
幼なじみがなんだ!そんなの関係ない!私は……絶対に……負けないから!
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