第12話 これは、デートだよね 2

「お昼、何食べたい?」

「ん〜バスタ!」

「いいね、たしか、ここら辺に美味しいレストランがあったはず、そこ行こっか」

「うん!」

今日まで、不安しかなかったけど、なんか安心したな。

それに、めっちゃ可愛いし!



「着いた〜」

「うん!」

「いらっしゃいませー」


「ふー疲れた疲れた」

「そうだね、なに食べる?」

「私はクリームパスタ!」

「いいね〜じゃあ俺は……和風パスタにする」

「いいね」



「お待たせしました、クリームパスタと、和風パスタです」

「わーありがとうございます」

「早く食べよ!」

すごいはしゃいでるな、そんなにお腹空いてたのか

「うん」

「いただきます」「いただきます」

「ん〜おいし〜最高!」

「ほんとだすごい美味しい」

「悠、あ〜ん」

え、ここでか?やばくね、結構人いるよ、あ〜でも葵のあ〜んか……

「ありがとう、すごい美味しいね」

結局してしまった。緊張するしすぎて味どころじゃなかったよ

「でしょでしょ、すごい美味しいよね!」

「うん!」

「はい!悠の番だよ」

「え、俺もしないとないの?」

「もちろん!」

俺もか……考えてなかったな、どうすればいいんだ?普通にあ〜んってすればいいのか?全然わかんない……

「あ、あ〜ん」

「ん〜これもおいし〜」

「だよね!ここにして良かった〜」

「うんうん!悠、ありがと!」

「どういたしまして」



「美味しかった〜」

「そうだね、すごい美味しかった」

「うんうん!」

「この後どっか行きたいとこある?」

「ん〜近くのショッピングモール行ってみる?」

「いいね!」

ショッピングモールか、行ったことないな、何があるんだろう



「わ〜すごいでかいね」

「でしょ!ここら辺で1番大きいの」

「そうなんだ!すごいね、それで、なに買うの?」

「それはね……特に決まってない!」

「なんだそれ」

2人は笑いながらショッピングモールに入って行った。

あれだけでかいと中もすごいな、こんなに大きいと迷子になりそうだ

「わ〜やっぱり広いね!」

「うん!迷子になんないように気をつけないとね!」

「そうだね、ふふ」

「あ、リップだ!」

「良いやつなのか?」

「うん!結構良いやつだよ」

「買うの?」

「ん〜高いからやめとこっかな」

「そうなんだ」

「うん!次行こ!」

「あ、うん」



「楽しかったね〜」

「そうだな、いろんな物があったしな」

「うこうか」

「あ、ちょっと待ってくれ、ト、トイレに行ってくる」






「ふぅーやっと家に着いた〜」

「楽しかったけど疲れたね!」

「うん、じゃあ私、行くね!今日はありがとう!楽しかったよ」

「ま、待って!」

「どうしたの?」

「こ、これ、プレゼント」

「ありがとう!見ていい?」

「うん!」

「どれどれ〜これって……」

「そうだよ、欲しいって言ってたリップ!」

「あ、ありがとう!嬉しくて…涙が…」

「そんなに!?ちょ、ちょっと泣かないで」

「ありがとう、すごく嬉しい」

「良かった、喜んでもらえて」

「うん!悠、ありがとう!」

「どういたしまして!」



楽しかった、最後のプレゼントも喜んでもらえて良かった〜

トイレに行くふりしたけどバレなくて良かった

最高の1日だったな

また明日から頑張ろう

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