幼なじみに振られたのでイケメンになってみた
しろな
第1話 終わりの始まり
「あー彼女欲しいな~」
「悠ならきっとできるよ」
熱い中、俺は幼なじみの葵と教室で委員会の仕事をしている。
単刀直入に言う。俺は今から葵に告白する。
運が良い。教室には俺と葵しか居ない。
最高のチャンス、今しかないだろう。
「なぁ、葵」
「なに?」
「俺は、、、葵が、、、、、、、」
ああぁあぁあああぁ緊張するうぅううぅぅうなんでこんなに緊張するんだ
落ち着け、好きといえばいいんだ、よし、、、、
「葵、好きだ!」
「無理」
「え?」
こ、こんなに早く振られるのか?さすがに早すぎないか?
もう少し悩んでくれてもいい気が、、、
「悠」
「は、はい何でしょう?」
「私、用事が有るから後お願いしていい?」
「うん、いいよ」
「ありがとう」
なんだこの気まずい空気から解放された感は、ひとまずこれを終わらせて早く帰ろう。
まぁ、振られたら理由はだいたい分かる。
この見た目のせいだろう。
ボサッと伸びきった髪。陰キャ感漂う眼鏡。
なんとかして直さないとな~どうしよう、、、、
「よぉ~悠、どうしたんだ?そんな顔して」
「うわぁぁっ、、なんだ、拓か」
こいつは拓、校内いちイケメンと言われている、、、、、、、、校内いち、、、、そうだ!
俺もイケメンになってみよう!そして葵を見返してやる!
「なぁ拓、お願いがある」
「おっ!なんだなんだ?」
「俺をイケメンにしてください!」
「は?お前をイケメンに?」
「そうです、お願いしますっ!」
「はぁ~まず何があったか教えてくれ」
「わかった、実は~~~~~~~~って事があったんだ」
「それで俺にイケメンにしてくれと言うことか」
「そうだよ」
「でもなんで俺なんだ?」
「そんなのお前がイケメンだからだろ」
「はぁ~俺はイケメンじゃないよ」
「いや、イケメンだ、だから俺をイケメンにしてくれ」
「よし、わかった、その代わり絶対に諦めんなよ」
「わかった!ありがとう、それでなにをすればいいんだ?」
「そうだな、今日は帰ろう。疲れた」
「わかった、明日からよろしくな!」
「おう!」
あ~明日からとっても楽しみだ
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