#10:Fourth Quarter-2065年11月15日(日)
「レイブンズ、
「はい、その前のレイブンズの攻撃で、タイムアウトを3つとも使ってしまって、残りはないですけれども、同点の可能性は残りましたね。レイブンズは4点差を7点差にしましたが、元々
「レイブンズのキックオフで試合再開です。ジャガーズのリターナーにはエース
「レイブンズはタッチバックにはしないと思いますね。エンドゾーンぎりぎりの、リターンせざるを得ないところにボールを落として、4秒でも5秒もリターンで時間を使わせると思います」
「さあ、キックオフ。ご指摘のとおり1ヤード付近に落として、ここからドーキンズが返していく」
「ブロックできてますよ。いいリターンになりそう」
「タックルを一人、二人かわして、30ヤード、35ヤード、40ヤード! 40ヤードを超えたところでサイドラインを割りました。42ヤードか3ヤード付近でしょうか。さあ、ここからジャガーズの
「ジャガーズはいいフィールドポジションを得ましたね。今日のリターンの中で、一番いいポジションじゃないでしょうか」
「さあ、
「このフィールドポジションで残り55秒あれば、1回か2回はランを入れることができると思うんですよ。レイブンズ
「さあ、自陣43ヤードから
「ランパスオプションでしたが、ピットマンはよく見て、素早く上がってきてホールを塞ぎましたね。ピンポイントの鋭いタックルでした」
「ゲインは1ヤードでした。
「時計を止めるプレーでしたね。レイブンズ
「残り時間は29秒です。敵陣に入りました。
「イエローフラッグ出てますね。最後、コーナーバックがダレイマスのジャージを掴んだように見えました。しかし今、すごい遠くからフラッグが飛んできましたね」
「
「いや、しかしVTRを見ると、これはインターフェアを取られても仕方ないですね。ジャージが伸びると、取られますよ」
「インターフェアです。反則地点からジャガーズの攻撃。エンドゾーンまで24ヤードです。残り時間は22秒」
「これはかなり
「
「レイブンズはブリッツを入れてくる可能性がありますね」
「さあ、6人のブリッツだ! 捕まるか!? かわして、前へ出た! 走るか!? いや、投げた! 中央だ! ドーキンズ、獲った! しかしエンドゾーンには届かない。あと4ヤード!
「スパイクをして時計を止めないと」
「ナイトがスパイクのジェスチャーをしています。急がなければいけません。10秒を切った。あと8秒、7秒」
「スパイクするふりをして、エンドゾーンのコーナーへパスっていうのもありますね。
「時計が止まりました。残り4秒です。これでは1プレーしかできないでしょうか」
「2プレーは難しいそうですね。セットバックからスナップを受けてすぐに、エンドゾーンの中へ、低いところへ投げる。それなら失敗しても1秒残る可能性はあります。いや、待ってください。メンバーを大きく入れ替えてきましたよ。ジャンボ・パッケージですね。ランで押し込むんでしょうか」
「
「
「さあ、
「やはりラインの選手を入れてくるんでしょうね。あるいは何か特別なプレーをしてくると読んだんでしょうか」
「パワープレーでないとしたら、どんなことが考えられますか?」
「例えば、中央を突くと見せかけて、ハンドオフフェイクから
「ナイトはここまでランはほとんど記録がありません。ヤーデージはマイナスですから、これは全てサックということになるでしょうか」
「そうですね。あくまでもポケットの中に残って、パスターゲットを探すタイプですから。ただ、走ると怪我が怖いですよね。ジャガーズはこれまで5人の
「さあ、レディーフォープレーのホイッスル。ジャガーズのフォーメーションは先ほどと同じ。
「あ、パスだ!」
「モスがジャンプ! ふわりとボールを浮かせて、どうか!? 捕った、タッチダウン! アンバーザトだ! トリックプレーが成功! ジャガーズ、1点差に迫りました!」
「アンバーザトは左の
「ランで押し込むと見せての、フェイクパスでした。モスのダイブフェイクもすごかった。ぴたっと止まって真上にジャンプしてましたね」
「横じゃなくて、縦のカットバックみたいでしたね。バスケットボールのジャンプシュートのようでした。VTRで見ると、ラインは完全にランプレーのブロックの動きで、右のオフガードをこじ開けようとしてますね。開いたところへレイブンズの
「しかも捕ったのが
「彼はグッドハンドの持ち主ですよね。レギュラーシーズンでもパスの時に手を出してボールを弾いて、それを自分で捕ってインターセプトというのが何度かあったと思います」
「さあ、
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