王自ら乗り込んできた

 俺が心のケア?をベッドで色々(意味深)している間に事態は更なる進展を遂げたようで・・・・

 ミゲルさんが突撃してきた・・・・

 ちょっと待って、今シビルと合体している・・・


 当のシビルはどうでもよかったらしく、他人に見られてもケロッとしており、むしろ見せつける・・・・


「うわお!すまん、出直す・・・・」


 何をミゲルが見たのか・・・・ミゲルの口から語られる事はなかった・・・・


 クランの拠点にある応接間、そこで妻’sに囲まれ土下座しているミゲル。

 なにせ、一歩違えば見られていたのは他の4人、6人の?誰かだったかも、だから・・・・


 イベッテが、


「仮にも王族の貴方が、する事じゃあないわ・・・・」


 遅れてやってきたシビルが、

「結合部みられた・・・・どうせ私の胸はぺったんこですから、どうでもよかったんでしょうけれどね・・・・」


 感情のこもらない喋り方で威圧するシビル。


「いや、その・・・・美しすぎて・・・・胸はその・・・・少しは膨らんでましたとも!」


 見ていたんだね、ミゲルさん・・・・


「そう?それならいい・・・・興奮した?」

「それは・・・・」


 返答に困るミゲル・・・・


「・・・・で、何しに来たんですか、ミゲルさん。こう見えて僕は忙しいのですよ(意味深)・・・・」

「あっとそうだった!口田殿、一体何をしでかしたんだ?」


 ・・・・色々心当たりがありすぎて、何の事やら・・・・


「ナンノコトデスカ?」

「今王都から、全力で王様自らこちらに向かっているという連絡が・・・・」


 ミゲルさんが言う。

 何ですと?で、俺がそれに関係している・・・?


「ドウイウコトデスカ?」

「プラシド・ネグロン・イ・ゴディネス伯爵・・・・分かるな?」

「・・・・エットナンデシタカ?」

「あの伯爵は、王様と懇意にしておってな、まあなんだ、昔冒険者時代だった時のパーティメンバーだったのだよ・・・・」


 俺は、この時点で全てを察した。

 2振りの剣をゲットした伯爵が、友である国王の元に行き、見せびらかした・・・・そして、わしも欲しいとか何とか、飛び出してきた・・・・


 因みにあの伯爵、190センチはあろう身長に加え、鍛え上げられた肉体を持つ筋肉だるま・・・・


「俺は伝えたからな。後はそっちで何とかしてくれ・・・・」


 ミゲルさんはそう言って、去ろうとしたが・・・・妻’sに捕まっていた・・・・

 あ、簀巻きにされて、吊るされているよ・・・・

 そして・・・・転がされて、玄関の外へ・・・・酷い・・・・


 ・・・・

 ・・・

 ・・

 ・


 変な汗をかいたので、風呂に入る俺。流石に今すぐは来ないだろう?と思って。

 妻’Sとノエラとヒルダも一緒に入ってくる。

 まあ、まったり浸かりますか・・・・

 そうしているうちに、何やら脱衣場の方が騒がしい。

 マウリシオさんの、珍しく大きな声を張り上げているのが聞こえる・・・・

 あ、これやばい奴だ・・・・

 女達に緊張が走る・・・・

 何せ全員湯船の中、つまり・・・・裸なのだ・・・・


 俺はナビちゃんに連絡を取り・・・・異世界売買を緊急発動してもらう。


 先ずは入浴剤。

 湯船に投入。これでひとまず肌を隠せる・・・・


 そして、取り敢えず10枚ほどバスタオルを購入・・・・皆素早く受け取り、湯船の中だが、素早く巻き付ける・・・・

 この間5秒・・・・

 そして・・・・風呂場のドアが開け放たれる。


「婿殿!わしにも剣を打ってくれ!この通り、素材もある!アダマンタインだ!」


 何と王様自ら突入してくる・・・・

 どうなってるんだこの国は!


 イベッテが入浴剤の残りを父である王様の顔にぶちまける・・・

 王様の目に入る入浴剤。

「ぐを・・・・何をするイベッテ・・・・」


「お父様、いくら国王でも、やっていい事と悪い事があります。人の妻が入浴中に風呂場へ乱入とか、いい大人がやっていい事ではないですよ!」


 流石は王様の娘だ・・・・あの巨体をひとりで掴んで引きずっている・・・・細い身体の何処にそんな力が?

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