第706話 巫女から女神へ

さてミロスラーフ氏の娘さん、名前は知らないが、どうやらおっさんが与えた・・・・正確には和澄が手にした珠を巫女さんの中に自分事入っちゃって、そのお陰で死なずに済んだんだけど、どうやらジョブチェンジをしたらしい。


そうか!あの珠はジョブチェンジをするアイテムだったんだな!

おっちゃん現実逃避をしたよ!

【無論違いますからね。】


ぐは!

どうやら現実は違うようだ。


で、鑑定をした結果、この巫女さん、


ルフィナと言う名らしい。


当然ながら長ったらしい名前なんだけど以下省略(-_-;)


で、巫女だったジョブが・・・・ジョブだよな?

【女神】に進化していたようだ。

うん、そんな気がしてた。


「白河小次郎様、私巫女である前に、予知能力を維持するために不浄であってはならないので清い身体のままだったのです。当然子は授かっておりません。しかし今私は神となってしまったようですが、もう人として子は得られないのでしょうか?」


どうなんだろう?

子供自体は神でも得られる・・・・んだよな?

【当然神と女神が交われば子を得られる可能性は十分あるわよ。】


デアちゃんの言。


いやあ、だからと言ってこれ以上は・・・・いい。

あ、断りの方じゃなく良いとか好いね。

何だか突き刺さるような視線が周囲から複数感じるがここは知らんぷりだな。


さてそれよりこの目の前の元巫女・新女神の事だ。


予知の能力はどうなったんだ?

神になったから進化したとか?


「う、そ、そのすまん。まあ生きていればそのうちいい事があるし、そもそも死ぬ所だったんだ。子に関しては・・・・諦めてくれ。神として子を産むつもりがあれば別だが。」


その後いくつか話をした。

特にデアちゃんが今後神として存在するにあたりいくつか注意事項があるようで、それを伝えていたようだ。


そんなのあったの?


聞いた覚えがないなあ。

それとも聞き流したのか、デアちゃんの事だ、ついうっかり?

まあもう手遅れだ。


巫女さん、えとなんだっけ?そうだルフィナちゃんだ。


カノジョの事はデアちゃんと、アルフォンシーナ達に任せようそうしよう。


アルフォンシーナとアメリータがルフィナちゃんの所に来て色々調べている。


その間にミロスラーフと誰だっけ?クサーヴァー君と今後の事を話しておかないといけないな。


・・・・

・・・

・・


「・・・・つまり娘は神になった、とそう言うのですな。」

「すまんな。だがそうしなければどの道目の前で死んだんだ。」

「確かにもってあと数分の命と私の目にも見えましたからな。しかし神、ですか。」

すると息子さんが、

「シラカワさん、姉はどうなるのですか?」

「・・・・クサーヴァー君、君の姉は今後神として活動しなくてはいけない。そして時の流れは恐ろしく長くなってしまう。神が瞬きをした感覚でも君達にとっては数年の時が流れている、そんな感じだ。」


「・・・・では姉を、よろしくお願いします。」


流石にナニをよろしくと言っているのかわからない程鈍感じゃないつもりだ。おっとナニじゃなく何だ。




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